2013年05月28日

スマホが家電ネットワークのハブになる

今回は小ネタである。自分が購入した家電がネットワークに接続できて便利だなと感じている。何が便利なのかと考えたとき、実はスマホで機器を操作できるのが便利だと気が付いた。このブログの読者の方々はデジタル家電が好きな人も大勢いるだろう。「何を今さら」と言われても仕方がないが、そんな最先端を行っている人ばかりではないので、少し未来の家電を考えてみたいと思う。

1年前のことであるが、私はAVアンプを購入した。私はAVマニアではないので、エントリクラスの製品である「TX-NR616」という型番の製品を選択した。AVアンプは短い期間で買い替えるものではないので、10年近く使用したパイオニアのAVアンプからの買い替えだ。

このTX-NR616であるが、さすがにインターネット時代のデジタル家電である。ネットワーク接続に対応している。DLNA(Digital Living Network Alliance)に対応しているので、パソコンやホームサーバーで管理している音楽ライブラリを再生したり、インターネットラジオを聴くこともできる。iPodなどポータブル音楽プレーヤをUSBで接続してイヤホンではなくスピーカーから音を鳴らすこともできる。もちろん、DVD/ブルーレイ機器を接続すれば、規格に対応したデジタル音源を楽しめる。

久しぶりに家電を購入すると技術の進歩に驚かされる。デジタル関連の機器については特に進歩が速いので、自分がいかに古い世界にいたのかを思い知らされる。最新モデルは「ONKYO 7.1ch対応AVレシーバー TX-NR626(B)」で、Bluetoothでスマホを接続することもできる。

さて、技術の進歩はいいのだが、使いこなすにはそれなりの知識というか慣れが必要である。メーカーも簡単に使えるように努力はしており、私が購入したAVアンプだけではないと思うが、設定画面などは本体の小さなディスプレイで操作するのではなく、AVアンプなのでテレビに接続し、テレビの画面に設定画面を表示しながらリモコンで操作するスタイルが一般的になっているようだ。

先ほど紹介したインターネットラジオの選曲やDLNAサーバーのミュージックライブラリからアルバムやアーティストを選択して聴きたい曲にたどり着くのもテレビの画面を見ながら操作する。確かに、画面を見ながらでないと操作しずらい。

そこでメーカーが用意しているのがスマホアプリである。たいていはiPhone/Android用のアプリを用意している。私が購入したONKYOのアプリはWi-Fiに接続してある状態で、スマホの画面を見ながら機器の操作ができる。いわゆるリモコンソフトであり、珍しくもないのだが、便利と感じたのは事実である。

よくよく考えると、リビングにはリモコンがたくさん置いてあって、はっきり言うと邪魔である。テレビだけではなく、DVDレコーダやアンプ、エアコン、セットトップボックス、照明、扇風機...。挙げればきりがない。

思ったのが、「すべての家電がネットワークに接続していれば、スマホだけで機器を操作できるのになあ」だ。ハードウエアはスマホ(またはiPod TouchやNintendo DSといったゲーム機器など)だけで、メーカーはアプリだけを開発すればリモコンというハードウエアを用意しなくてもすむ。ユーザーにとってもハードウエアが増えて邪魔になることもないし、スマホであれば紛失することも少ないだろう。

また、テレビに接続しない機器については、省エネ設定や機器の調子をスマホでみられるようになるかもしれない。ネットワークに接続できる冷蔵庫や電子レンジが登場したこともあったが、市場には受け入れられなかった。さまざまな原因があるとは思うが、操作性(ユーザーインタフェース)が悪かったのも要因の1つではないだろうか。

そもそもハードウエアのリモコンは、特にAV機器のものはボタンが多くて使いにくい。スマホアプリであれば、必要なときに必要なボタンだけを表示するようなユーザーインタフェースにもできるだろう。現在のリモコンをシミュレーションするだけのアプリではなく、スマホ、特にタッチパネルを使った機器によるユーザーインタフェースはまだ改善の余地はあると思う。

パナソニックは自社の家電をスマホ対応にした。困るのはメーカーの囲い込み戦略の一つとしてのスマホ対応であれば不要である。標準的に使えるようになってこそ業界全体の成長があると思う。もうメーカーが単独でユーザーを囲い込む時代は終わったと思う。例外はアップルであるが、例外中の例外である。ただし、アップルはイノベーションを起こし続けない限り未来はない。そういう意味では安泰な状況ではない。

とにかく、家電はどんどんネットワーク対応してほしい。セキュリティについては考える必要もあるが、むやみに外部のインターネットに接続できないようにすれば解決できる課題だと思っている。手元で高度な機能を利用するのは気分がいい。ハイスペックな家電の機能を活用するためにも操作するユーザーインタフェースが改良されなければ意味がない。そのためにも、家電の中心には、機器群を操作するハブが必要になる。それがここ数年ではスマホがその役割を担うのだろう。

話は変わるが、スマホで操作できるメリットの1つに、手元の画面で情報を確認できるというのがある。テレビに操作画面が表示されていても小さくて見にくかったりするので、手元で拡大・縮小しながら操作できるスマホは便利だと思う。

これからの高齢者社会を考慮して、スマホの柔軟な表示方法を活用することもメーカーは視野に入れなければならないのかもしれない。個人的にはしっかりと視野に入れてほしい。テレビの電子番組表は小さくて見づらいのだ。最近は、テレビ番組表もスマホアプリで見ている。番組の検索も速いし、手元で見られるというのがやはり大きいのだ。完全に個人的な感想である。

では、今回はここまで。


タグ:家電 スマホ


posted by やすお at 02:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年05月17日

F1に復帰するホンダ、緊急記者会見はUstreamで実施

ホンダが2015年からF1に復帰する。英国の名門チームであるマクラーレンにエンジンを供給するエンジンサプライヤーとしての参戦だ。チーム名は「マクラーレン・ホンダ」となる。F1は2014年からターボエンジンとなる。ホンダとマクラーレン、そしてターボエンジンとなるば、思い出すのはホンダの黄金期。あの16戦中15勝という圧倒的な強さを見せた体制が復活するのである。

2014年からではなくて、2015年の復帰というのが、「どこまでファンを待たせるんだ」とやきもきするが、現在のF1はエンジンが強ければ早い車をつくることができるわけではない。エンジンは車体の一部であり、トータルバランスが悪いと、エンジンだけ良くても速くならない。速いマクラーレン・ホンダを実現するには、時間が必要だったのだろう。

さて、本日(2013年5月16日)の緊急記者会見はUstreamで実況中継された。ネット時代ならではの広報活動である。記者会見というと、一般的にはクローズなものであるが、Ustreamなどを活用することで、早く、多くの人に物事を伝えることができる。

「マスコミの仕事はどうなるのだ」という声が聞こえてきそうだが、マスコミはその場所にいたことを利用して、当事者に質問をするなど独自の取材活動ができる権利はそのまま持っているわけで、Ustreamを使われたから、仕事に影響が出るとは考えにくい。

それにしても、私がちらりとUstreamにアクセスしたときは、1万人くらいの人が視聴していた。それほど多くの人がアクセスしていたにも関わらず映像はクリアだった。改めて映像を気軽に流せる時代になったことを感じた。

そういえば、Googleの開発者向けイベントのGoogle I/Oも一日中映像を流している。人が集まるキーノートスピーチでも映像や音声はほとんど乱れずにライブ中継されていた。個人的には、たくさんの人が集まるイベントのライブ中継は、映像は低解像度で音声も途切れがちというのが当たり前だった。この認識は変えないといけないと感じた。これから何かを始めるときは、インターネットでも映像によるプロモーションが普通になるのだろう。

ということで、ライブ中継されたホンダのF1復帰記者会見は、Ustreamで見られる。見逃した人はチェックしてみるといい。きっと伝説の始まりになるだろう記者会見だから。下にも映像を埋め込んでおく。


では、今回はここまで。



posted by やすお at 03:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年05月15日

ドラマ「ガリレオ」とWebサービスを結び付ける興味深い実験

個人的に好きで見ているテレビドラマがあります。フジテレビ系列で放送している「ガリレオ」です。何というか、理系男子の心をくすぐる番組なわけですよ。ミステリーが好きな人で理系マインドを持った人ならきっと気に入る番組だと思います。

今回は「ガリレオ」を紹介するのが目的ではないので、番組の紹介はここまでです。やりたかったのは、「ガリレオ」とWebサービスの開発について、強引にまとめることです。ストーリーは考えていません。たらたらと書きながら、どのような結論になるのかまとめていきます。自分でもどのような結末になるのか、筆(キーボード?)にまかせて書いていきます。きっと長くなると思いますが、深い内容になるとは思えないので、肩の力を抜いて、気軽に読んでみてください。


■「ガリレオ」とWebサービス開発の共通点

どちらも理系ちっくなニオイがするのが最も大きな共通点かなと思います。ガリレオと呼ばれる湯川物理学科准教授は、警察から持ちこまれる不思議な事件を科学的に解決していきます。オカルト的なものであっても、「現象には必ず理由がある」というセリフをきっかけに、現象の原因をさぐるためにそれなりに大きな実験をします。加速器やモーションキャプチャシステムなど、絵的にも科学っぽくて楽しいです。

一方、Webサービス開発では、物理的な要素はあまり強くありませんが、誰にどのようなサービスをどのようなビジネスモデルで提供するのか、論理的に検討します。もちろんWebサービスですからIT技術の活用は必須です。ITがどれだけ人々を幸せにするのか、論理的に検討するのがWebサービスの開発となります。

また、Webサービスの提供を始めてからも、どのようなユーザーが利用し、どのような使い方をしているのか、ログという痕跡を収集し解析し、次のサービス改善につなげています。もし、システム障害が発生したり、普段と異なるアクセスが発生した場合も、ログといいう痕跡を分析して、何が起こったのか解析するのはよくあることです。まさに、「現象には理由がある」をログ解析という手法で分析するわけです。

ここだけの話ですが、今はドラマが放送中ということもあり、何かの事象を調査・分析するときは心の中で「事象には必ず理由がある」とつぶやきながら仕事をしています。そして、どうしても原因が分からないときは「はっはっはっ、さっぱり分からん」と心の中で叫んでいます。ちなみに、「さっぱり分からん」も今回の湯川准教授の名セリフです。


■「ガリレオ」とWebサービス開発の異なるところ

実は、異なるところの方が多いかなと予想しています。湯川准教授が事件を解決するのに、これでもかというほど論理的です。科学というのは理詰めで進むものなので、当然なのですが、これが理系オタクには楽しいのです。おかしなヤツだと思うかもしれませんが、脳が楽しいと感じてるから楽しいのです。楽しいと感じるものは人それぞれなのでいいのです。

一方で、Webサービス開発は完全な論理の世界ではありません。開発を始める前のビジネスモデルを検討するフェーズでは、ユーザーの感情や販売する人の感情、情報システムを開発・運営する人の感情など、不確定要素を想像しながら物事を決めていきます。グーグルのように理論に基づいた仮説からスタートするところもありますが、仮説以上に社内・外のしがらみや人間関係で物事が進むことは少なくないと思います。

科学の世界は純粋なビジネス空間といっていいかもしれませんが、現実のビジネスはノイズが混じった空間になっているようで、そのノイズを考慮した進め方をする必要があります。

結局、Webサービスに限らず、ビジネスって人だと思うのですよ。Webサービスの開発だと、コンピュータとかネットワーク、プログラミングといったいわゆる理系の要素が強くなるので、理系のビジネスのように見えてしまいますが、お金を儲けることに関しては理系も文系も関係ないのかなと思っています。ちょっと話が脱線しました。

さて、純粋に論理の世界で生きていける湯川准教授(ガリレオ)は幸せだと思います。極めれば正解があるから。でも、実際のビジネスの現場においては、正解はあるかもしれなし、ないかもしれない。時とともに正解が変わる可能性だってあります。そんな不確定な世界です。でも、物理学の世界でも不確定性原理というのがありますから、実は同じなのかもしれませんが。

結局は、「さっぱり分からん」と笑い飛ばそうと思います。

では、今回はここまで。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

本当の最後に「ガリレオ」の公式サイトも紹介します。2013年6月29日には映画も公開されるようです。映画も見に行きたいな。前作の「容疑者Xの献身」は個人的にはよかったからね。


◎関連サイト




posted by やすお at 01:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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