2009年04月16日

ネットの利用時間がテレビを超える日

テレビはまた昇る」でテレビでのインターネット利用が増えるのではないかと指摘した。どうやらそう遠くない未来に現実となるかもしれない。ヨーロッパの方では、2010年にネットの利用時間がテレビを超えるという予想がでている(関連記事:テレビとインターネットの立場が入れ替わる日は近い?)。

もしかしたらヨーロッパの特殊事情かもしれない。米国では相変わらずテレビの影響力は大きいので、2010年に逆転するとは思えない。日本だって、テレビ離れが進んでいると言われているとはいえ、何か情報を得るためのメディアとして、大多数の人はテレビを利用していることだろう。ヨーロッパだって、モータースポーツの最高峰であるF1(Formula one)で、テレビ視聴者のためにアジアで開催される決勝レースの時間帯をずらすことだって実際にやっている。スポーツイベントのタイムスケジュールを変更できるくらいテレビというメディアの影響力は大きい。

本当のところはどうなるか分からないが、日本でアナログ放送が停止したくらいのタイミングで、インターネットとテレビの利用時間が逆転するかもしれない。根拠はないが、もしかするとありえるという程度の予想である。

広告・メディア産業のビジネスモデルを大きく再構築する必要が出てくるかもしれない。

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2009年04月14日

テレビはまた昇る

テレビ離れが進んでいると言われてずいぶんたつ。若者がテレビを見ない代わりに、インターネットや携帯電話を使って時間を消費しているからだと言われる。確かにその通りかもしれない。メディアとしてのテレビ番組はどんどん輝きを失っているように思えるが、表示機器としてのテレビの役割はこれまで以上に重要になるかもしれない。テレビ番組というコンテンツは衰退するかもしれないが、テレビというハードウエアを使ったコンテンツは多様化し、トータルの接触時間は増える可能性がある。

■表示装置としてのテレビは進化し続けている

表示機器としてのテレビは、最初はテレビ放送を観るためのものだった。それ以外には使えない単機能の電気製品だった。これが、家庭用ビデオ機器が登場することで、リアルタイムに放送されているテレビ番組を表示する代わりに、過去に放送された番組を表示する装置として使うようになった。そして、家庭用ゲーム機の登場により、ゲーム画面を表示する機能も求められるようになった。ビデオやDVDレンタルが一般的になると、さらにリアルタイム放送を表示している時間は削られ、映画などパッケージコンテンツを表示する装置としてリビングに居座ることにもなる。

お仕着せのテレビ放送よりも、自分が観たいものを観たいときに見るというスタイルが定着しているようだ。DVDなどはお金を支払ってレンタルしたり、購入したりするのだから、無料で提供している民間放送は、よほど自局のコンテンツをいいタイミング提供できていないことに気が付かなければならない。コンテンツの質はそれほど問題ないと思う。見たい番組はないという人も多いが、ドラマやバラエティ番組などをDVD化すると、それなりに売れているようなので、コンテンツ自体が好きな人は少なくないのである。

つまり、問題は放送スケジュールにありそうだと分かる。流通の世界でいうところの機会損失をしているのではないだろうかと。テレビで時間を消費したい人はどの時間帯にも存在しているのに、その時間帯に的確な番組を用意できていないだけなのかもしれない。オンデマンドでコンテンツを利用できるようになると、テレビ放送を観るためにテレビの前に座る人は増えるのではないだろうか。

■ネットにつながったテレビはさらにテレビ番組を無力化する

ちょっと話が横にそれてしまった。表示装置としてのテレビについて、さらに時代が現在に近付くと、インターネットにも接続できる機能を実装されることになる。ここまでくるとパソコンやワンセグ機能が付いた携帯電話と変わらなくなる。さらに、テレビをパソコンや携帯電話の代わりに、インターネットサービスを利用する端末として使おうという動きがある。

例えば、「ポストPCを狙う意外な伏兵」では、ヤフーがインターネットサービス「テレビ版Yahoo! JAPAN」(http://dtv.yahoo.co.jp)を発表し、テレビをYahoo!を使う端末に仕立て上げようとしていると指摘した。さらに、「きびしい動画ビジネス−本当に観たいものは何か」で紹介したように、ヤフー動画とGyaOはサービスを統合する。ヤフー動画(ブランド名はGyaO)のコンテンツバリエーションを増やす戦略だ。パートナーとしてGyaOが正しい相手なのか疑問もあるが、コンテンツをそろえるという点では、ユーザーが見たいものに遭遇する可能性は高くなる。

さらに、SNS大手のMySpaceは、テレビ向けのウィジェット「MySpace Widget for TV」を発表し、テレビでSNSを使えるようにする。パソコンや携帯電話は必要ない。とうとう、テレビは映像を表示する装置ではなく、あらゆる情報を表示するハードウエアとなる。

■テレビで消費する新しいコンテンツがテレビを支える

表示装置としてのテレビは、テレビ放送が始まった時から人々がコンテンツに接触する入り口となっている。これはこれからも変わらないだろう。ハードウエアのテレビは表示するコンテンツを変えながら進化してきた。一方、ソフトウエアとしてのテレビ番組はテレビの進化や視聴者のライフスタイルの変化に対応できていたのであろうか。

最終的にはソフトウエアが視聴者に受け入れられるかどうかが、テレビというプラットフォームでの力関係を決める。従来のテレビ番組は人の心をつかめなくなったが、代わりにWebコンテンツが視聴者の心をつかむかもしれない。どちらにしろ、表示装置としてのテレビは沈まない。むしろ、ネット接続環境がさらに整えば、またテレビという太陽は昇ることだろう。

posted by やすお at 03:32 | Comment(1) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年04月10日

きびしい動画ビジネス−本当に観たいものは何か

前回の記事「ポストPCを狙う意外な伏兵」でヤフーの動きについて触れた。今回もヤフーの動きである。2009年4月7日に、ヤフーとUSENが発表したヤフー動画とGyaOの統合である。ヤフーがUSENの100%子会社であるGyaOの株式の51%を譲り受ける。狙いは動画配信ビジネスの規模拡大である(関連記事「Yahoo!動画とGyaOが今秋統合--ヤフーがGyaO株式の51%取得」)。

■規模が利益を生むとは限らない

このサービス統合はうまくいくのだろうか考えてみた。規模を拡大することで利益が出やすい体制にするのは歓迎できる。ただし、規模が利益に直結しているかというと難しいところだ。GyaOは動画コンテンツホルダーから動画を配信する権利を有料で購入しているので、動画のラインナップを拡充するとコンテンツ使用料が増える。一方で、広告収入が増えなければ利益を圧迫してしまう。

コンテンツ使用料はコンテンツプロバイダごとに契約内容が異なると思うが、1動画あたりの使用料を支払っているのならまだマシで、再生された回数に応じて使用料を支払う契約になっていると、とんでもないことになる可能性がある。つまり、規模を拡大することでユーザーが増えると、動画の再生回数も増える。広告収入は再生回数とリンクしないだろうから、広告収入を増やす戦略は別途必要になってくる。最悪の場合は、広告収入は増えないで、コンテンツホルダーへの支払いだけが増えることも考えられる。そのあたり、ヤフーとGyaOは勝つための策を用意しているのだろうか。

ヤフー動画はペイパービュー型の課金システムを持っている。それを流用すれば多少はマシなのだろうが、有料モデルにするとコンテンツ利用頻度が下がり広告料金に影響を及ぼすかもしれない。無料コンテンツと有料コンテンツのバランスをうまいところにもっていかないと共倒れする可能性もある。

■観たい動画を提供できるのか

GyaOやヤフー動画はユーザーが投稿するタイプの動画配信サービスではない。プロの映像製作者による動画である。今回のサービス統合にあたり、GyaOとヤフー動画の強みはプロのコンテンツであること、つまり質がいいことをウリにするようだ。しかし、これももろ刃の剣。ユーザーが本当に観たい動画を提供できるかどうか疑問である。

YouTubeがなぜ受け入れられているかというと、コンテンツの質ではない。YouTubeに行けば、見たいものを探し出してみることができるという安心感なのだと思う。時にはアイドル名鑑の動画版として、時には動物図鑑の動画版として、時にはスポーツ名鑑の動画版として、YouTubeを使うことができる。動画版の百科事典みたいなものだ。見たいものや見せたいものが、YouTubeに行けば必ずある。人が持つ興味は多様だ。同じ人でも、今日は昆虫に興味を持ったが、その前は野球に興味があった。そんな場合でも、YouTubeはワンストップでお望みの動画を提供できる。

ヤフー・GyaO連合では、そこまで多様なコンテンツを用意できないだろう。もちろん資金があれば可能だが、どれだけかかるのか想像ができない。天文学的なお金がかかることだけは分かる。動画配信ビジネスは、質より量が勝負の分かれ目になるビジネスである。インターネットの中にいる多様な人を満足させなければ勝ち目はないのだ。それが規模を追うということである。

★ ★ ★

日本の動画配信ビジネスで成功していると言えるものとして「ニコニコ動画」がある。動画にユーザーのコメントをかぶせていけるサービスだ。ニコニコ動画の動画を再生すると、あたかも複数人で1つの動画を一緒にみているかのような感覚になる。これは、テレビをみんなでみている状況と同じである。ニコニコ動画も動画自体の質では勝負していない。新しい視聴スタイルを提案したことで、視聴者に受け入れられた。

ヤフー・GyaO連合も、新しい仕組みを提案できなければ共倒れすることだって十分にありえる。正直なところ、「YouTubeだけあればいいよ」とも思うので、コンテンツの質でどれだけ勝負できるのかは見ものである。

★ ★ ★


余談:
最近「Poken」というものをゲットしました。Pokenには自分が利用しているソーシャルメディアの情報を格納しておきます。そして、Poken同士で"ハイタッチ"することで、その情報を交換できます。名刺交換みたいなものですね。今日はPokenでブログを書こうと思ったのですが、まだ機能で分からない部分が多く、今日書くのはあきらめました。いつか書きたいと思います。





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2009年04月09日

ポストPCを狙う意外な伏兵

Yahoo!の動きを見ていると面白いなと思う。テレビ向けのインターネットサービス「テレビ版Yahoo! JAPAN」(http://dtv.yahoo.co.jp)を発表したからだ。どこでもヤフーを使えるようにするという同社の戦略のもとに整備されたサービスの1つである。ネットの入り口が増えることは歓迎すべきことだと思う。

インターネットサービスの主戦場はパソコンから携帯電話に移りつつあるが、テレビの存在も忘れてはいけない。アナログ放送が停止する2011年7月になると、インターネット接続を標準で使えるテレビがかなりの台数で普及している。Wiiなどの家庭用ゲーム機を合わせると、表示装置としてテレビを使ったインターネット接続環境はかなり整うとみてよい。

もちろん、インターネット利用環境として、ポストPCが携帯電話にならないわけではない。携帯電話とテレビ、そしてPCがネット接続機器として主要な地位にいることで、インターネットへの入り口が多様化し、ネットの利用形態も多様化する。

携帯電話とテレビはお互いの存在を否定するものではない。携帯電話は個人のツールとして、個人が自分のために情報を入手したり、コミュニケーションをとったりするのに使う。一方、テレビはまだまだリビングの主役でいる。個人のツールというよりは、複数で楽しむのに向く。

テレビでのインターネットはこれまでのテレビ視聴スタイルの延長となるだろう。テレビ番組はさまざまなジャンルがあるが、テレビでなければならないのは、大勢で盛り上がりたいスポーツ中継や、映画鑑賞などだろう。ニュースもテレビの方が映像で訴える分、分かりやすい場合もある。なので、テレビでのインターネットでも、スポーツ中継のように大勢で盛り上がれるコンテンツが消費されるのだろう。複数の人間が集まってコラボレーションするアプリケーションの普及もありえる。SNSのテレビ版になるかどうか分からないが、複数の人間が共通の目的で集まるためのツールになる可能性がある。大勢集まって1つの画面を見るスタイルはパソコンでも実現しにくいものだ。テレビならではの優位性だと思う。

テレビを表示装置としたインターネットサービスは、まだアプリケーションがほとんどないに等しいので、これからどうなるか分からない。普及するとすれば、大画面を生かした複数の人が同時に視聴するのを目的としたアプリケーションが登場するかどうかだと思う。Wiiのようなゲームは家族で楽しめるソフトも多いので、テレビのインターネットサービスは、ゲームプレーヤ同士がつながって家族対抗戦ができるといったものになるだろう。現在あるサービスで例えるとそんなイメージになる。

さて、テレビ向けインターネットサービスはうまくいくだろうか。携帯電話向けの情報サービスといえば、iモードを一番に挙げる人は多い。誰でも知っているサービスといってもいいだろう。そして、固定電話向けに「Lモード」というサービスもある。まさに固定電話版iモードなのだが、まったく普及しなかった。Lモードは2010年3月でサービスを終了する。Lモードの失敗は、固定電話の特徴を生かしたサービスを提供できなかったことだと思う。情報を入手するだけなら、携帯電話だけで十分、わざわざLモードを使うことはなかったということだ。

ヤフーの「テレビ版Yahoo! JAPAN」がLモードにならないように、ヤフーにはテレビならではのアプリケーションを提供してほしい。携帯電話の小さい画面では実現できないこと、複数の人が同時に使う装置なら実現でいることを整理して、面白いサービスを提供してもらいたい。

◎参考記事
テレビ版Yahoo! JAPANサービス始動--Yahoo! 検索などテレビ向けに

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2009年03月31日

3年間に3兆円の投資で40万から50万人の雇用を創出できるのか

少し古い話になるのだが、2009年3月24日に、IT戦略本部(高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部)の「IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」の第4回会合が開催された。日本のITの向かう方向をある程度定めるものである。詳細はITproの『「3年間に3兆円の投資で40万〜50万人の雇用創出」,IT戦略本部の調査会が緊急プラン案』を読んでほしい。首相官邸のWebサイトには「IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」という文書が公開されている。

3年間に3兆円というと、1年で1兆円の大規模な投資である。経済再生対策となるさまざまなプランも出されている。それは、「重点プロジェクトの推進」「新産業育成」「デジタル基盤の整備推進」の3つである。

どれももっともなことではあるが、例えば重点プロジェクトに含まれている電子政府などは、税金を使って役人の情報システムを開発するつもりなのかと思ってしまう。また、どうしても投資対象がハードウエアになっている感じもする。もちろん、情報システムはハードとソフトの組み合わせである。なんとなくではあるが、一見ソフトに対する投資が多いように見えて、実際はサーバーマシンやLANなどのネットワーク設備に相当額が割り振られるのではないだろうか。

しかし、それで40万から50万人の雇用を創出できるのだろうか。計算すると、1人の雇用を創出するのに、年間で200万から250万円必要になってくる。人を育てるのに使うのであれば、その額では足らないだろう。現実には、ハードウエアの調達やソフト開発などでお金がいる。人材開発で使えるお金は、1人当たり30万から50万円くらいではないだろうか(あくまでも個人的な感覚)。月に3万から4万円くらいかなと思う。ちょっとした職業訓練をさせるにも不十分ではないだろうか。私の計算に誤りがある確率は非常に高い。もしかすると、適切な規模の投資額なのかもしれないが。このあたりは経済に詳しい人に補足してもらえると大変助かる。

別の考え方をすると、情報システムを開発するのに人手が必要。そこで新しい雇用を生む。そして、情報システムはバージョンアップやハードウエアのリプレイスなどで、定期的にメンテナンスが必要である。いわゆるシステム運用のフェーズで、人の手とお金が必要になる。システム運用は3年で終わるものではない。情報システムを廃棄するまで必要なコストである。そう考えると、3年間で3兆円の投資は、新しい雇用を創出するエネルギーになるかもしれない。そして、雇用は3年間だけではなく、基本的には情報システムが稼働している間、確保される。こちらの考え方の方が正しいのかもしれない。

どちらにしろ、個人的には上手な税金の使い方だとは思っていないが、ITを景気対策に利用するのは今後も増えるかもしれない。道路や建物と比べると、情報システムのライフサイクルは短い。さらに、ソフトウエアは常に人の手を入れて改善をしていかなければ、使い勝手がよいものは出来上がらない。なんとなく上手にお金が循環するような気がしてきた。

今回はいつもと異なるテーマで書いてみた。とはいえ、ITがあってこそのソーシャルメディアでもあるので、ITに対する投資が景気が悪いときも実行されることに意味がある。

では、今回はここまで。
タグ:IT投資 雇用


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2009年03月03日

これさえ持っていれば大丈夫なインスタントメッセンジャーソフト/サービス

インスタントメッセンジャーについて「インスタントメッセージも使ってみようかな」という記事を投稿したら、私の記事を後追いする形でMashableがお薦めのインスタントメッセンジャーソフト/サービスを紹介する記事「5 Great Instant Messenger Aggregators Across Multiple Platforms」を公開した。ちなみに、Mashableが私の後追いをしたというのは冗談である。とはいえ、私が知りたかった記事が偶然にも私のところに配信されてきた。

ここで紹介されているものは、いつでもどこでもチャットをしたい人にとっては必携のツールとなるだろう。元記事では5つのプラットフォームごとにお薦めの1品を紹介している。私は、Macを使っていないので、Mac用のIMクライアントについては触れないし、携帯電話についても日本と米国でのモバイル環境の違いがあり、紹介されている製品を試せなかった。今回は、Windows版とWebサービス版、iPhone版をレビューしてみる。

■Windows版
Digsby」が紹介されている。インストールして少し使ってみたが、かなりいい。Windows Live MessengerやGoogle Talk、AIM、Facebook Chat、ICQ、Jabber、英語版のYahoo! Messengerなどを統合管理できる。また、Gmailなどのメールの新着も教えてくれる。なお、TwitterやFacebook、MySpaceといったSNSの更新情報も通知してくれる。Mixiといった日本のサービスに対応していないのが残念であるが、これだけ幅広いサービスに対応しているのはうれしい。画面も見やすいし、チャット画面で日本語も通る。試していないが、動画チャットもできそうだ。海外サービスがメインとなってしまうが、ソーシャル系サービスでのコミュニケーションは、Digsbyを起点としてなんでもできてしまいそうだ。

そうそう、このDigsbyのIMクライアントは、インストール中にいくつかのサービスをインストールさせようとします。無料のアプリケーションなのである程度は仕方ないのですが、インストール画面をよく見ながら「Accept」ボタンを押してください。デフォルトでは不要なソフトをインストールしてしまいます。英語の画面ですが、がんばってください。

■Webサービス版
Meebo」が紹介されているが、これは妥当なところ。Meeboは起動すると、Webブラウザの中に、パソコンのデスクトップのような画面が表示される。そこに、Windows Live MesengerやGoogle Talk、Facebook Chat、MySpaceIM、英語版のYahoo! Messengerの画面が表示される。Digsbyのようにパソコンにインストールするタイプのソフトウエアが嫌いな人は、Meeboを使うといいだろう。Webブラウザ上で動くからといって、レスポンスが悪いわけではない。パソコンのネイティブアプリが必要なのかどうかも含めて検討材料にするといい。なお、FireFoxに対応したアドインがあるので、それを入れておくと役に立つかもしれません。

似たようなサービスとして「radiusIM」というのもある。Meeboによく似たサービスのように見える。Webサービス版を探している人は、radiusIMも試してみた方がいいかもしれない。

■iPhone版
Nimbuzz」がベストだと紹介されている。これはさまざまなメッセンジャーサービスを統合するだけでなく、音声によるコミュニケーションもできる。iPhoneのアプリなのだから、素直に電話すればいいじゃないかと思うかも知れないが、それは置いといて、とにかくコミュニケーション手段のほぼすべてをiPhoneに提供するものであると感じた。画面も見やすい。同様のサービスに「Fring」がある。どちらも通勤途中など外出先でちょっとしたコミュニケーションをする場合に便利だろう。Skypeを出先で、しかも自分のiPhoneで使えるのは便利かもしれない。

ちなみに、Mashableには、ソーシャルメディア向けのiPhoneアプリやここで紹介していないIMクライアントの記事がある。参考までにここで紹介する。私の記事や元記事だでは物足らない人は、これらの記事を読んで、自分に合ったIMクライアントやサービスを見つけるのがいいと思う。

◎参考記事

なお、私のIMアカウントもここで晒しておこうと思う。興味がある人は友達リストに追加してみてください。いきなり追加しても構いませんが、自己紹介などをしていただけると、私も友達リストに登録しやすくなるので、ご配慮いただけると助かります。

◎私が使っているメッセンジャーサービス一覧


posted by やすお at 04:15 | Comment(1) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年02月27日

インスタントメッセージも使ってみようかな

私はSNSやブログを通じてコミュニケーションをとってきました。それに限界を感じているわけではないのですが、あえて挑戦してこなかったコミュニケーションアプリケーションがインスタントメッセージをもう少しなんとかしようかなと思い始めました。もともと1対1のコミュニケーションよりもグループでわいわいとやるのが好きなので、1対1のコミュニケーションがメインとなるインスタントメッセージを使ってこなかったというのが正直なところです。

また、ずっと思っていたことなのですが、世の中にはSkypeを使っている人が結構多いです。Skypeとは電話線のかわりにインターネットを使って会話ができるインターネット電話アプリケーションです。Skypeユーザー同士であれば、通話料金がかかりません。また、テキストチャットもできるし、映像で会話することもできます。便利に使えるアプリケーションなので、テクノロジー系ブロガーは前から使っている人を多く見かけます。ブログのプロフィールにSkypeネームを記載している人もいます。

Skypeの存在は数年前から知っていたのですが、電話は苦手だし、チャットも苦手だったので、これまで手を出してきませんでした。無理に使うほどのものでもないのですが、コミュニケーションについて考えていると、リアルタイムのコミュニケーションを無視するわけにもいかず、今回のSkype導入となりました。

Skype以外にはGoogle TalkWindows Live messengerを入れてあります。自宅と会社の両方で使えるのは、今のところGoogle Talkだけですが、タイミングを見てSkypeとWindows Live messengerを会社のパソコンにもインストールしようかなと思います。また、Windows Live messengerは携帯電話からも使えるので便利かもしれません。iアプリで提供されているのがいいですね。まあ、評価できるほど使っていませんが。

もし、私の相手をしてやってもいいという方はご一報ください。このページの右側にメールアドレスが記載してありますので、そこから連絡を取っていただいて構いません。

では、今回はここまでにします。

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2009年02月24日

ブログってなんだろう

ブログを書いている私が、こんなタイトルのポストをするのはおかしな話ではある。別にブログで悩んでいるわけではないのだが、改めてブログとはなんだろうかと考えてみたい。今回は、タイトルを先に決めて、つらつらと書き始めた。何も準備をしないで、たらたらと思うところを書いていこうと思う。って、いつもと同じかと思うかもしれないけれど、いつもより行きあたりばったりで書いていこうと思う。編集前のビデオのように読みにくいところが出てくると思いますが、ご了承ください。

では、始めます。

インターネットでやることと言えば、Webサイトでさまざまな情報を入手できるところから始まり、次に一般の人々がホームページと呼ぶWebサイトを制作できるようになった。情報発信がマスコミなど一部の人々に与えられた特権であったが、一応、一般人も情報発信者となれるようになった。インターネットをコミュニケーションに使う黎明期である。ただし、コミュニケーションといっても、情報発信者から受け手に対して一方通行のコミュニケーションが主流であった。

さらにWeb技術が改良されて、インターネットでショッピングができるようになった。企業内でもインターネット技術が使われ始め、企業で使う業務アプリケーションがどんどんWebアプリケーションに変わっていった。情報発信のWebサイトが、まるでパソコンのようにアプリケーションを動かす場所へと変化した。

同時に、コミュニケーションのWebも進化した。大きなのはブログの登場であり、個人の情報発信をより簡単にした。Webアプリケーションの進化もコミュニケーションへと向き、mixiやFacebookといったSNSで友達関係を構築するWebアプリケーションが登場した。

ここまでくると、インターネットでの人々の活動は実世界の活動となんら変わらなくなってくる。日常の仕事や買い物、友人との語らいがそのままインターネット内で繰り広げられているだけだ。インターネットが実世界と異なるのは、自分が何か活動をしないとネットだけでつながっている人は、生きているのかどうかさえ分からないこと。ブログの更新は分かりやすい例で、ブログの更新が途絶えれば、何かあったのだろうかと心配する人が出てくる。

なので、インターネットの住民は、自分から何かを発信し続けることが大切になってくる。何でもいい。自分の存在を示すものを発信しないといけない。もっと言うと、最初から何も発信していない人は、インターネットというもう1つのリアル世界では存在していないのと同じことになってしまう。

なんとなくではあるが、ブログを書くという行為は、自分の存在をアピールするためなのかなと思ってきた。もちろん、ブログを書いている人の中には、世のため人のため、役に立つことを調べて、分かりやすく解説する人もいるだろう。そのような人は、自分の存在をアピールするためだけにブログを書いているのではないと反論する人がいるだろう。

でも、ちょっと考えてもらいたい。人には他人から認められたいという欲求がある。マズローかなんかだかのヤツだったと思う(違ったらすいません。行き当たりばったりで書いているのであえて調べていません)。その基本的な欲求を満たすためにブログを書いているのではないだろうかと。そういえば、Twitterというつぶやきを投稿するミニブログが登場してから、ブログを書く人が減ってきているのではないかという意見がある。ブログが自分の存在をアピールするのがメインであれば、ブログよりも簡単なTwitterのようなミニブログを使う理由は分かる。Twitterの方が簡単に情報発信できるし、つぶやきを見てくれる人(自分の存在を感じてくれる人)の数は通常のブログより多いだろう。Twitterでのつぶやきの方が自分の欲求を満たすのに効率がよいのだ。

ブログも自分を認めてほしいという欲求を満たすためのものなら、ブログもコミュニケーションツールの1つといえる。確かに、ブログにはコメント欄もあるし、トラックバックで他のブログともつながりを持てる。立派なコミュニケーションツールに違いない。

そういえば、ブログサービスにはSNSのような機能を持っていることが多い。アメブロはアメンバーという会員組織をつくり、ブログにペタという足跡を残したり、アメンバー同士でメッセージを交換できたり、プレゼント(バーチャルギフト)を送ったりできる。また、ブログの読者(アメンバー)になって、アメンバー限定の記事を読んだりできる。

アメブロ以外にも、ここでお世話になっているSeesaaでも、このブログの読者になる機能がある。Livedoorブログやココログにも似たような機能がある。ブログが人とのつながりを求め、その正常進化系としてSNS機能を備えていったように見える。だんだんブログとSNSの境目がなくなってきた。これらが完全統合された時には、ブログやSNSはどのようなサービスになっているのだろうか。

SNSについても、「なぜ人はSNSを使うのか」について考えてみようと思う。

では、今回はここまで。
タグ:ブログ blog


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2009年02月17日

クラウドコンピューティングは期間限定イベントと相性がいい

Facebookで大量のバレンタインデー告知をさまざまなアプリケーションから受け取ったからというわけではないが、少し気になったことがあったのでメモを残しておこうと思う。

バレンタインデーに限らず、クリスマスなど期間が決まっているイベントは1年間にたくさんある。まず疑問に思ったのは、Facebookの中にはバレンタインデーやクリスマス専用のアプリケーションがあることだ。クリスマスのアプリケーションが使われるのはいわゆるクリスマスシーズンだし、バレンタインデーだったら2月14日の前後2日くらいしか使われない。はたして、アプリケーション開発者はこれで利益が出るのだろうか。

もちろん、イベント期間中は多くの利益を生んでいるのだろうが、1年を通すと、アプリケーション単体では利益を生まない期間の方が圧倒的に長い。しかも、クリスマスやバレンタインデーについては競合となるアプリケーションも多くなるので、1つのアプリケーションが得られる利益も小さくなってしまうのではないだろうか。あくまでも想像の範囲なので、別の儲け口がきっとあるのだろう。

さて、アプリケーションの利益の出し方以外にも、気がついたことがある。どちらかというと、クラウドって便利だなと思ったことについてだ。

クリスマスやバレンタインデーのように、期間が決まっているイベントに対して、インターネットで何らかのサービスを提供する場合、どれだけのITリソースを確保すべきかが頭を悩ます問題となる。もし、期間限定イベントを事業者のITインフラだけで賄おうとしたら、アクセスがピークになる日に合わせてWebサーバーの台数を確保しなければならない。なので、確保したサーバーはイベント期間が過ぎると、単なる電力を消費する地球にやさしくないサーバーになってしまう。イベント期間中はダウンしそうなほどがんばって稼働したとしても、来年になるまで無用の長物になってしまう。

サーバー自体は別の用途で使うこともできるし、1事業者で1つのアプリケーションしか運営していないことはないと思うので、話はここまで単純ではないと思うが、1年を通じて考えると、どうしても無駄が多くなる。サーバーを転用するにしても、設定変更などでコストがかかってしまう。

もう結論は見えているとは思うが、これがクラウドなら柔軟にITリソースを調達できる。クリスマスシーズンのみ、バレンタインデーの前後2日間のみ、Webサーバーを借りることもできそうだ。クラウドサービスを提供している企業にはアマゾンやグーグルがある。これらの企業がどれくらい柔軟に構成変更を許しているかは、サービスごとに異なると思うので各自でお調べいただきたい。クラウドコンピューティングの理想をいえば、1日単位で柔軟にできているとうれしいところだ。

クラウドサービスで便利になるのは、期間限定イベントで1年に1回しか盛り上がらないアプリケーションでも、自社でITリソースを用意する場合と比べて格段に低コストで運営できることだ。また、自社でITインフラを用意できない企業でも、全世界を相手にサービスを提供できる。

問題は、同時に期間限定イベントを1つのクラウドで動かされた場合、クラウド自体がダウンしてしまわないかということ。これも想像ではあるが、クラウドを構成するサーバーは日々増えているだろう。ハードウエアの調達コストはソフトウエアの開発に比べて安く済む時代だ。しかも、サーバーマシンは日々性能を上げており、サーバーを設置するスペースはそのままでも、昨日よりは今日の方がより高いコンピューティングパワーを提供できるようになっている。アプリケーションが増えて必要なITリソースが増加する速度と、クラウドで提供できるコンピューティングパワーの増加速度を比べると、後者の方が速いのではないかと想像する。もし仮説が正しかったら、クラウド全体がダウンすることはない。となれば、クラウド自体、堅牢性が高いともいえるのではないだろうか。

さまざまなところで、2009年はクラウドの時代がやってくると言われている。前にも書いたが、IT利用の方法は、集中と分散を繰り返す歴史になっている。クラウドコンピューティングに向かうということは、これまでにクライアント・サーバースタイルのIT環境からホスト中心型コンピューティングへの回帰ともいえる。今回のクラウドの時代がどれだけ続くのか楽しみだ。自分がその時代(今ならクラウド時代)にどっぷりとつかっていると、この時代が永遠に続くように思える。今でも、クラウドの時代はものすごく長期間になりそうな気がしているが、将来は分からない。でも、しばらく続くクラウドコンピューティングの時代で、クリスマスやバレンタインデー、ハロウインなどをもっと楽しめるようになった。これからは、七夕や花見など日本の期間限定イベントもクラウドを通じて提供されるかもしれない。

細かいイベントをたくさん仕掛けられるので、小売店など流通業などはドンと乗っかってもいいかもしれない。きっと新しい商圏が見つかるのではないだろうか。

ちょっと、話が脱線してしまったが、今回はここまでにする。

では。


◎参考記事


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2009年02月13日

いまさらだけどOffice Live Workspaceを使い始めた

何をどうしてそこにたどり着いたのか分からないけれど、いつの間にかOffice Live Workspaceにサインアップしていた。サインアップしたのはいいけれど、そのまま放置していたので、マイクロソフトから「もうちょっと活用してみなよ」みたいなメールが届いていたので、試してみた。結論から言うと、使えるサービスだと思う。

Office Live Workplaceは作成したドキュメントをオンラインで保存したり、同僚と共有したり、ドキュメント以外にもTO-DOリストなどを共有できるサービスである。グーグルのGoogle ドキュメントZohoのビジネスアプリケーション群と似ているが、ドキュメントの作成をローカルのPCにインストールしたWordやExcelを使うところが異なる。Google ドキュメントやZohoは、オンラインで作業できるところが特徴である。

私はこのブログでさまざまなWebサービスを紹介しているが、Webが万能だとは思っていない。むしろ、ローカルのパソコンのCPUパワーが強力で、メモリーやハードディスク容量を十分に搭載している環境では、WebアプリケーションとローカルのPCで処理させることを適切に分散しておくべきなのかなとも思っている。

私はこのブログを書くのにWordを使っている。ブログの記事なので特にWordで装飾などはしない。テキストエディタとしてWordを使っている。もちろん、GoogleドキュメントやZoho Writerを使ってもいいのだが、ローカルにインストールしてあるWordだと、入力中に日本語の間違いや英単語のスペルミスを指摘してくれるので、便利に使っている。また、文字入力も速い。Webアプリケーションでも同様の処理をさせることは可能だが、どうしてもレスポンスが犠牲になる。

ただし、ローカルのPCだけで作業するのは、これはこれで不便がある。たとえば、会社のPCと自宅のPCでデータを使いまわしたい時だ。ローカルな環境だけでは、会社で作成したドキュメントファイルをメールで送るか、USBメモリーに保管するなどしなければならない。ファイルの複製を作成することになるが、これは気をつけないとどれが最新なのか分からなくなる。これを解決するために、オンラインのストレージにすべてのデータを保管しておくことがよくある。データは一か所に保管し、自分はどこからでもアクセスできるようにしておくのが最近のドキュメントを扱う仕事のやり方のトレンドである。

Office Live Workplace+Microsoft Officeの組み合わせは、Webアプリケーションとローカルアプリケーションのいいとこ取りをしたようなものだ。ドキュメント作成はWordやExcelを使うが、保存するときはオンラインストレージにアクセスする。そして、オンラインストレージのアクセスは、パソコンのハードディスクに保存するのと手間は変わらない。このユーザーインタフェースも悪くない。

しばらくはこの環境でブログを書いてみようと思う。ブログを読む方にとっては、私の文書作成ツールの使い方が変わったことはまったく関係ないですが、裏側でやっていることを想像してみてください。

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2009年01月24日

ブログから自分の感情を分析するブログパーツ

前回のポスト「ブログパーツのemo(エモ)が2009年2月末でサービス終了」で、emo(エモ)というブログパーツを紹介した。ブログに現れる感情を顔で表現するブログパーツだ。コンテキスト分析の結果を顔というビジュアルで表現する試みは面白いが、残念ながら2009年2月末でサービスは閉じられてしまう。

kitt.png代わりと言ってはなんだが、私が使っているSeesaaブログで、似たような機能を持つブログパーツを紹介していたので、試してみることにした。今回使うのは「KiTT(キット)」というブログパーツである。ブログ分析のきざしが提供するものである。このKiTTもブログの内容からバイオリズムや感情の推移、関連記事などが表示される。よく使う言葉なんかも提示するので、自分がどのような分野で記事を書き、どのような単語を好んで使っているかどうかが分かる。まだ少ししか使ってないのでどれくらい面白いのか未知数だ。だけど、提示される情報は豊富で、なかなか楽しませてもらえそうだ。

肝心の分析結果は十分に納得できるものだ。ちなみに、私のブログからは「怪しいと疑っていること」が感じとれるそうだ。書いている話題は「IT」が多いとあるが、少なくともこれは的確に分析されている。

このような内容分析の精度が高くなると、ブログがテキストマイニング用のデータに変わる。商品の評判を調べるのにも、手間暇かけてアンケートを実施するだけではなく、ブログで触れられていることをベースにできる。もちろん、ブログで特定の商品が取り上げられていることが前提になるが、今ではたくさんの人がブログを書いているし、アフィリエイトのために商品情報をどんどん書き込んでいる人もいる。

分析の精度よりも、ブログの質の方が問題になりそうだが、ブログ以外にも、ソーシャルブックマークやソーシャルニュース、mixiやMySpace、FacebookといったSNSでの書き込みも分析対象とできれば、より内容分析の精度を上げられる。ネット空間がリアルと切り離して考えることが難しくなってきているので、これらのソーシャルグラフをいろいろ活用することで、商品の開発者や消費者が知りたいことを調べられるようになるだろう。
タグ:KITT ブログ


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2009年01月23日

ブログパーツのemo(エモ)が2009年2月末でサービス終了

emo.pngemo(エモ)は、ブログで使われている言葉を分析し、ブログに現れる感情を“顔”にして表示するブログパーツだ。2007年12月にベータ版が発表され、2008年10月にはMashup Awardsで優秀賞を受賞した。ブログをみていると、いくつかのブログでemoが貼ってあるのを見かけた。そんなに悪いブログパーツではないと思っていたのだが、米国発世界恐慌の影響なのだろうか、2009年2月末でサービス中止となる。

自分のブログにemoを配置していた人には、2009年1月22日にメールでサービス終了の案内がなされた。サービス中止の理由は「無料サービスとしての存続が困難」とメールで説明があった。

難しいところである。広告に頼ったビジネスモデルはモロに景気動向の影響を受ける。サブプライムローン破たんを発端とする世界恐慌はこんなところに影響をあたえる。

ブログパーツがたった1つだけなくなるだけじゃないかと言われればそれまでなのだが、それなりに脚光を浴びたブログパーツが1年余りで終了というのは悲しいことではある。

新しいサービスを企画してリリースするのは、実はそれほど難しいことではない。また、新しいサービスをリリースしたときはどのようにユーザーを増やすのかに注力することが多いと思う。だが、それだけではダメで、ビジネスモデルの構築とともにサービス継続(生き残る)ために何をすべきか考えることが重要になってくる。とても地味なことではあるが、それが改めて大切であることを再認識した。



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2008年12月20日

データセンターはコミュニケーションインフラを担っていることを再認識

私が利用しているブログサービスのSeesaaが半日ほど止まっていた。このブログが読めるということは、すでに復旧している証拠なので、とりあえず落ち着いたというところだ。トラブルの原因はデータセンターの電源障害である。火災による電源障害であり、もしかすると大惨事になっていた可能性もある。

私が知る限りではブログが見えなくなっていた以外は、特に大きな問題はなかった。まあ、半日以上もサービスが止まるのは尋常ではないし、原因がデータセンターの火災とあれば、なぜそのような事態になってしまったのか理由を説明して欲しいところである。もちろんSeesaaには詳しい顛末が報告されるし、改善案も出されるのだろう。

※障害報告がありました。
障害報告(2008.12.20)

データセンターは銀行のようなものだ。銀行は顧客のお金を預かるところであるが、データセンターは顧客のデータやアプリケーションを預ける場所である。データセンターでデータがなくなってしまうのは、銀行強盗でお金を盗まれたのと同じくらい、あってはならないことである。お金の流れが止まると経済が止まってしまうように、データセンターのデータにアクセスできなくなると、ソーシャルメディア系サービスも止まってしまう。データそのものをユーザーがデータセンターに預け、他の人と共有する、ソーシャルメディアにおけるデータは、人と人をつなげるものである。銀行があつかうお金にたとえたが、人間の体でたとえるなら、データは血液みたいなものである。循環することで価値を生み出す。

ブログが止まっていた半日間、ブログ記事を投稿できないことで、こちらの情報発信の機会を損失した。また、同じSeesaaを使うブログを読むことができなかった。少し強い言い方であるが、コミュニケーション手段を奪われたのと同じ感覚になった。伝えたいことを伝えられない時間が生じたことは、想像以上にインパクトが大きい。

データセンターはデータを預かるサービスではなく、NTTなどコミュニケーションインフラを提供するサービスであることを認識してもらいたい。NTTの回線がダウンするのも困るが、データセンターが止まってしまっては、データが流れる回線だけあってもデータが流れなければ意味がないのである。通信回線はデータがなければただの針金である。コンピュータはソフトがなければただの箱というのと同じである。

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2008年12月19日

Webメールにいろいろ組み込めるようにするのが流行っているみたいですが

GoogleのGmailでTO-DOリストを表示できるようになったり、Yahoo!メールではよりソーシャルメディア化したりなど、それなりに進化をしているようだ。情報を入手する起点がメーラーになっている人も多いので、そのような人にはうれしい進化なのだろう。

しかし、そんなに機能を連携させて使うことは多いのだろうか。私は正直なところ、GmailでTO-DO管理機能は使わない。他のサービスを使っているからだ。たくさんのブログを巡回しているとGmailにいくつかのパーツを組み込めることを歓迎している人も多い。もちろん、ツールというものは人それぞれ好みがあって、私が必要ないという機能も、他の人にはかけがえのないツールになっていることだってある。

複雑な機能は人を混乱させる。マイクロソフトのOfficeスイートが典型的な例で、ユーザーが欲しがるものをどんどん追加して巨大なソフトにしてしまったことで、かえって使いにくくなってしまった。もちろん機能追加をしないと新しいバージョンを購入してもらえないという仕方がない事情もあったのだろうけど。

Webサービスは、最初はシンプルなものだった。HTMLやJavaScript、Webブラウザの仕様といった壁があり、デスクトップアプリケーションと比べてどうしてもシンプルせざるを得なかった。ところが、最近はRIAなどといってWebブラウザ上でリッチインタフェースのアプリケーションを開発することができる。

Webサービスをより便利に使いたいという欲求は素直なものだ。ただ、ユーザーの声だけに耳を傾けていると、マイクロソフトのOfficeスイートの二の舞になりかねない。便利さとシンプルさを両立させながらWebサービスは進化してほしい。具体的にどうしてほしいのか言えないけれど、歴史は繰り返してほしくないのだ。
タグ:Webサービス


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2008年12月12日

iPhoneみたいなインタフェースからネットブックに最適なOSを考えてみる

先日のエントリ「実はGoogle OSの正体かもしれない」で、Google Chrome+Native Clientの組み合わせがネットブックに採用されるのではないかと書いた。今回はネットブックに最適なOSについて考えてみたいと思う。

ネットブックは価格と引き換えに、小さな画面で動作速度もそれほど速くはないマシンというのが一般的な姿である。アプリケーションはデスクトップに置いてもいいのだが、記憶容量が小さいため、基本的にはネットの向こう側にあるWebサービスを使うことになる。なので、ネットブックはWebブラウザが動くことが最重要項目なのである。

正直なところ、デスクトップOSは何でもいい。先のエントリでGoogle Chrome+Native Clientと書いたが、別にWindows XPでもChromeでもLinuxでも構わない。非力なマシンでも快適にWebブラウザが使えればいいのである。ネット接続が早ければなおよしといったところか。

さて、ここで紹介したのはパソコン用OSから進化したものである。非力なマシンで画面が小さいといえば、モバイル端末である。例えばiPhone。携帯電話の中では大きな画面を持ってはいるが、パソコンの画面をそのまま表示するのはつらい。ユーザーインタフェースを大事にするアップルは、iPhoneのユーザーインタフェースを工夫し、アプリケーションランチャーのようなインタフェースを完成させた。これにより、パソコンのOS並みの操作が可能になった(ちょっと言いすぎか)。

ネットブックのiPhoneを目指したかどうかは分からないが、TechCrunchの記事「Netvibesの設立者、iPhone風ネットPC用OSを開発中」では、iPhoneに似たユーザーインタフェースを持つネットブック用独自OS「Jolicloud」を紹介している。確かに使いやすそうである。やはり機器の大きさごとに最適なユーザーインタフェースって必要なんだなと思う。

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2008年12月11日

実はGoogle OSの正体かもしれない

GoogleのWebブラウザでx86コードを実行する技術「Native Client」は、脱マイクロソフトの世界へと導いてくれるかもしれない。Webアプリケーションでリッチインタフェースのアプリケーションを動かそうとしたら、JavaScriptを使うか、Flashを使うのが常套手段だ。これらは、パソコンのOS上で動かすデスクトップアプリケーションの操作感をWebブラウザで実現するためのものだ。

「Native Client」は逆転の発想をした。x86コードをそのままWebブラウザで動かそうというのだ。デスクトップアプリケーションをそのまま動かそうというのだから、JavaScriptやFlashと比べて、高速に実行することができるし、実現できることもデスクトップアプリとほぼ同等のものを実現できるだろう。

さて、Native Clientで実装されたアプリケーションとWebブラウザの関係は、デスクトップアプリとWindowsなどのデスクトップOSの関係と同じだ。ということは、GoogleのWebブラウザであるChromeがNative Clientに対応すれば、そのまんまChromeがGoogleのOSになることができる。

このブログでも「グーグルの新Webブラウザ「Chrome」の本当の狙いとは」というエントリで、グーグルはChromeでクラウドコンピューティング時代のOSを提供するのではないかと予想した。Native ClientはGoogle OS実現に向けて一歩踏み込んだものかもしれない。先のエントリで書いたように、ChromeがWindowsなしで動くようになれば、マイクロソフトのテクノロジーを使わずにデスクトップアプリケーションを実行できるようになる。

グーグルがNative Clientをどのように使っていくのか楽しみである。そして、昨今のネットブックの流行からも分かるように、低価格で小型のモバイルパソコンにはWindowsのような重いOSは不要だ。もしかすると、Chrome+Native ClientがネットブックのOSとして使われるようになるかもしれない。そもそも、ネットブックに採用されているOSはWindows XPである。マイクロソフトにとっては、新しいWindows Vistaを使って欲しいところだが、それだと重すぎて使えないのだろう。新しい製品が出荷されたらできるだけ早く新しいOSに移行させようとするマイクロソフトが、旧世代のXPをネットブック専用とはいえ、まだXPを出荷しているのが異例である。

グーグルはWindows XPとVistaの間を埋めることができるだろうか。いや、もしかするとそんな単純な構図ではないのかもしれないが。

posted by やすお at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月10日

ビデオの活用はどこまでいくんだろう

日ごろからITについていろいろ予想しているのだが、見事に外れたものがある。それはビデオをインターネットで公開すること。簡単に言ってしまえば、YouTubeがこれだけ支持されるとは思わなかったのだ。映像を流すにはネットワークの帯域が必要。多くの人が満足できる画質の映像を配信することは難しいだろうと思っていた。それに映像を制作するにはコストがかかる。文章を書くのと比べると数倍から数百倍くらいだろうか。そんな手間をかけて、映像を公開する人なんてそんなに多くは出てこないだろうと思っていた。

事実は私の予想をはるかに超えるスピードで進展した。通常のテレビ番組くらいの解像度であれば、現在のブロードバンド環境であれば問題ない。そして、YouTubeをはじめ、HD画質で映像を配信するところが出てきた。FacebookもHDでの配信が可能になった。HDといっても大画面テレビに映して観賞できるようなものではない。画質についてはデジタル放送のHDにはかなわない。だが、追いつくのも時間の問題かもしれない。

映像制作コストについても、撮影機材が安く済むのでどんどん下がっている。HD画質でなければ、携帯電話の動画撮影機能を使って動画を撮影できる。そのままYouTubeにアップしてしまえば手間はない。HD画質で投稿する場合でも、HD撮影できるビデオカメラも安く購入できる。ちゃんと調べてないので間違っているかもしれないが、売れ筋はHD撮影可能な機種ではないだろうか。

ビデオチャットも、私は使っていないがそれなりに市民権を得ているようだ。テレビ電話は電話線ではなくインターネット網を使うことで普及した。携帯電話にもテレビ電話機能があるが、IPネットワーク上で展開するIPテレビ電話が携帯電話でも普及していくのではないだろうか。

ビデオ版TwitterといわれるseesmicというWebサービスも登場している。これは動画がコミュニケーションツールになったことを意味する。seesmicの映像はまだ解像度が低いが、これもHDになっていくのだろうか。

正直なところ、現在のデジタル放送くらいの画質で一般人が画像を投稿し、コミュニケーションにも使うようになるのだろうか。また、携帯電話でHD画質の動画を撮影できるようになるのだろうか。まだ私には信じられないが、きっとこのような世界は来るだろう。それが3年後なのかは分からないが、それほど遠くない未来のような気がする。10年以内にはくるだろう。そういえば、携帯電話に搭載されるデジタルカメラ機能であるが、100万画素以上の機種なんて登場しないと思っていた。それが今は800万画素の機種まである。私が持っているコンパクトデジタルカメラが500万画素だ。すでに本家のデジタルカメラが携帯電話に負けている。こんな世界が動画にもくるのだろう。

世界恐慌の影響で、ソニーは2008年12月9日に8000人の正社員と8000人以上の契約社員を削減するという驚くべき発表をした。映像といえばソニーかパナソニックかビクターかというところなので、ちょっと触れてみたが、従来は実施するのに大きなコストがかかっていたものを低価格で一般の人ができるようになると、経済全体が小さくなっていくような気がしてならない。私は経済のことはよく分からないが、どうなんでしょうね。

posted by やすお at 02:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年12月06日

2回目の通過点−コンピュータの進化の延長線上にあるソーシャルメディア

今年(2008年)の3月から始めて、これが200番目のエントリとなる。100エントリ記念のときも書いたが、このブログはまだ1年もたっていない未熟なものだ。これからどのような道を歩んでいくのか、私の中に漠然としたものはある。けれども、3年後にこのブログがどうなっているのかは分からない。ブログの外では、リアルな仕事をしている。仕事の内容が変わればブログの内容もガラリと変わる可能性だってある。そもそも、ブログシステムが3年後にも存在しているとは限らない。技術の流れは速いからだ。

ただし、なにもかもが変化するわけではない。変化を恐れてはならないが、変わらない部分だってあるのだ。このブログでは基本的には世の中を見ながら興味があることについて書いている。そのスタイルは変わらない。ブログがベースになっているかどうか分からないが、私はきっと3年後もそのとき興味を持っていることについて情報発信しているに違いない。

さて、今時点で私が興味を持っているのは、ソーシャルメディア。mixiやFacebookといったSNSなどを中心に、インターネットのビジネスはどう展開されるのかといった話題だ。今回のエントリは、なぜ現代はソーシャルメディアの時代になったのか考えてみたい。

結論からいうと、SNSは単にコンピュータの進化の延長だからだと思った。初期のコンピュータはスタンドアロン、つまりそれ単体で計算をさせる機械だった。それが通信機能をコンピュータに持たせることで、銀行のオンラインシステムなどを構築できるようになり、さらにパソコンにも通信機能を実装することで、ネットワークを構築し、特に企業ではサーバーを設置して情報共有をはかるなど、コンピュータの導入によって生産性が上がった。その究極の姿がインターネットだろう。

インターネット時代(初期)のコンピュータは、サーバーが主役になる。Webの発明により世界中のコンピュータに保管してある文書にリンクできた。つまり、ドキュメント同士がつながった世界の登場である。ただし、ハードウエア同士がつながることが重要だった時代から、データが重要になったことを意味する。

そして、現代。つながりはデータを使う人間がつながるようになった。これがSNSである。"つながる"という切り口で見ていくと、SNSのようなソーシャルメディアはコンピュータの歴史の延長線上にあることがわかる。ハードウエアからソフトウエア、そして人間へとつなげるオブジェクトを変えながらコンピュータは進化してきた。また、その時代で活躍した企業を見てみると。IBMからマイクロソフトへ受け継がれたコンピュータ産業の盟主は、グーグルやFacebookに移ろうとしている。ソーシャルメディアが騒がれるようになったのは必然だったのかもしれない。そして、しばらくこの動きは続くだろう。ソフトウエアという言葉が古く感じるようになるまで。

今回は200エントリを記念する記事を書いた。次回は300エントリのときだ。そのときはまだ今回と同じような内容のことを書くと思う。でも、1000エントリ記念はどうだろうか。このペースでブログを更新すると、約3年後に1000エントリ記念を書くことになる。そのころには、ソフトウエアの概念が変わるほどの進化があるだろうか。未来を想像するのは楽しい。

posted by やすお at 03:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月22日

私のGmailもやっとテーマに対応しました

Twitterやさまざまなブログで紹介されていたGmailのテーマ対応。日ごろからGmailを使っている私の画面もすぐにテーマ対応になると思っていた。

甘かった。大甘ではないが期待すればするほど対応していないGmailの画面を使い続けるのがつらく感じてきた。「グーグルよぉ、もう俺のところも対応していいだろう?」と思っていたのだが、なかなか画面が変わらない。結局1日遅れで私のところにもテーマ機能がやってきた。

期待が大きすぎたのだろうか、いざテーマを変更してみるとなかなか自分好みのものが見つからない。私は仕事でもGmailを使うことがあるので、会社で画面を表示していてもあまり違和感が出ないように、できるだけシンプルな画面にしている。

今回のテーマ対応でもクールでシンプルなテーマはないかなと探したのだが、意外とない。写真を使ったものが好みなのだが、とても会社で使うようなものではない。私は結局Green Skyにしてしまった。水色から緑に色が変わった程度だ。

新しいテーマは今後追加されていくだろう。テーマは個人の好みで画面をカスタマイズできる機能であるが、色弱の人など、目の疾患をかかえている人にとっては、正しく使えるようにするための必須機能になっている可能性が高い。Gmailのようなインターネットサービスはユビキタスサービスを目指さなければならない。そんなときに、グーグルは、たかがテーマかもしれないが、されどテーマなのだということを認識しておいたほうがいいかもしれない。余計なおせっかいかもしれないが。

posted by やすお at 02:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年11月21日

だから3次元の仮想世界はまだ早いんだってば

グーグルの仮想世界サービス「Lively」が2008年末にサービスを停止する。今年の7月にローンチしたばかりだというのに、もう止めてしまうのだ。決断が早いとほめるべきなのだろうか。それとも、仮想世界に夢を見すぎだと叱責するべきなのだろうか。

私はこの決断は正しいと思う。3次元仮想世界といえば米リンデンラボ社のSecond Lifeがある。マスコミにも大きく取り上げられ、これからは3次元の仮想空間に人が集まり経済活動を行うようになる未来を、ほとんどそれが規定路線であるかのように報じていた。だが、もうSecond Lifeについて語る人はほとんどいなくなってしまった。私も「第6回:仮想世界とユーザーインタフェース − 「ウェブを変える10の破壊的トレンド」を読んで」で指摘したが、仮想世界は時期尚早なのだ。

3次元空間を自由に動き回るにはまだパソコンの性能が不足している、サービスを提供する側のサーバー性能はもっと足らない。ましてや、携帯電話で3次元仮想空間なんて、もっともっと先の話だ。

3次元仮想空間のコンセプトが悪いわけではない。私はハードウエアの性能とユーザーインタフェースの革新が起これば、3次元仮想空間内での活動は実現すると思う。残念なのが、そのイノベーションは少し遠い将来になることだ。

インターネットが普及しはじめたころ、ASP(Application Service Provider)経由でソフトウエアを提供するサービスが登場した。業務アプリケーションプログラムをインターネットの向こう側に配置して利用するという形態だ。残念ながら当時の回線スピードではなかなか使い物にならず、ASPは衰退していった。

3次元仮想世界サービスもこのASPと同じなのだと思う。ASPは名前を変えて、SaaS(Software as a Service)となって、現在は普及しつつある。インターネット回線のスピード向上がSaaSを普通のコンピュータ利用環境へと変化させたのだ。

3次元仮想空間サービスも、さらなるハードウエアの性能向上と3次元空間を自由に扱えるユーザーインタフェースの改善、3次元空間をオーサリングするツールの向上がなされれば、復旧する可能性は大いにある。何回も言うが、まだ早いだけなのだ。タイミングの問題である。

残念ながら「Lively」は終了してしまうが、きっと少し遠い未来に復活するだろう。そのときが楽しみでもある。

posted by やすお at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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