Webサービスに限らず、ブランドやモノ、人、気分などに対して温度を感じたことはないだろうか。"冷たい人"とか"温かい感じ"とはよく言ったもので、温度と性質や状態が的確にリンクしている。そういえば、それぞれの人が持っている気持ちの差を"温度差"とも言う。面白い表現ではないだろうか。
同様に、モノや人に対して"色"を感じたことはないだろうか。明るい人は黄色や赤といった暖色系の色をイメージする。逆におとなしい落ち着いた人は青や黒といった寒色系をイメージする。色については"暖色"や"寒色"という言葉があるように、人が感じる温度がある。
さて、人がからむWebサービスにはSNS(ソーシャルネットワークサービス)がある。いくつかのSNSの色と温度について感じたことを書いてみよう。
まず、日本代表のmixi。サービスのイメージはオレンジ。暖色サービスだ。Mixiに登録している人は、友達づきあいや癒しを求めているのではないだろうか。何か暖かいものを欲するがゆえにmixiにはまってしまう感じだろうか。
もうひとつのSNSはGREEになるだろう。ここのイメージカラーはブルー。落ち着いた感がよさげなのだが、冷たい印象を受ける。仕事相手を探すのに向いていそうなサービスカラーである。GREE内にとどまって何かをするわけではなく、必要なコミュニティの書き込みを読んだら、さっさと他の場所に移動してしまいそうな感じだ。
海外のSNSはブルーが多い。MySpaceもFacebookも基本的なサービスイメージはブルーである。ただし、サービスの色は全然違う。MySpaceは遊びで使うSNSであるので、どちらかというと暖色系が似合いそうなのだが、そうなっていない。でも世界最大のSNSであり、ビジネス的には成功している部類である。一方、Facebookの水色はFacebookらしい色だと思う。リアルなつながりの延長としてFacebookがあるので、落ち着いたイメージを持たせていることに成功している。そういえば、ビジネスSNSの「LinkedIn」もブルーを基調としている。当然の結果だろう。しかし、日本人以外の人は色に対して温度を感じないのだろうか。
日本と海外のSNSをいろんな角度で調べてみると面白い。日本のSNSと海外のSNSとでかなりサービス内容に差があるのは、サービスのイメージカラーが異なるところに差があるからかもしれない。
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