2008年05月29日

「他人以上、友達未満」の交友関係


学校や趣味のサークルかなんかで知り合った人で、親しく接する人を友達という。国語辞典のような言い方だが、これを"友達"という。「遊び友達」や「飲み友達」などカテゴリに分けることもある。主にリアルな生活空間で顔を合わす人を友達という。

さて、ネットに目を向けてみよう。MixiといったSNSを使っていると、コミュニティや趣味を通じて知り合いになった人ができてくる。Mixiの場合は"マイミクシィ"(通称:マイミク)という関係になる。面白いのは"友達"という言葉を使わないこと。リアルの世界であれば、同じ趣味や考え方をする人が親しくなったら"友達"になるのに、mixiでは友達と呼ばない。

海外のSNSはどうだろうか。FacebookやMySpaceでは"Friend"と呼んでいる。そして、興味深いのは日本語版の場合はどうなっているかだ。Facebookでは"友達"と翻訳されている。MySpaceでは"フレンド"だ。ここで両者の考え方に違いが出ている。

個人的には、1回も会ったことがない人を"友達"とは呼びにくい。もちろん、ネットだけの付き合いでも、メールを何度も交わすなどして交友を深めていくと、友達に近い感覚になるのだが、"友達"であると自分が納得するのは難しい。もちろん、オフ会などで会ってしまえば一気に友達になれるのだけどね。

そんなわけで、SNSだけの付き合いでは、「他人以上、友達未満」という人間関係が存在する。私はそのような状態を日本語として"フレンド"と呼びたい。個人の感覚の問題であるが、私はそれがしっくりとくる。FacebookでFriendが友達と翻訳されたのも、どちらかというとリアルの人間関係を重視するSNSだからであろう。一方、MySpaceはちょっとでも接点があればいきなりフレンドリクエストを出してもいいというような文化が見受けられる。フレンドリクエストを受け取った人も、悪い印象を持たなければフレンドとして承認する文化がある。人と人とのつながりはそれほど強くないので、"フレンド"と翻訳されたのではないだろうか。

結局、何が言いたかったのか自分でも分からなくなってきたが、インターネットの登場、特にSNSの登場により、人間関係のパラダイムシフトが起こっているかのように感じる。もちろんリアルな友人関係がこれからも重要であり続けるのだが、ネットを介した人間関係(フレンドネットワークとでも呼ぶのが適切かもしれない)も、そこそこ重要になる時代がやってくるだろう。「友達」と「フレンド」、辞書には"友達"という意味で紹介される言葉だろう。しかし、インターネットを含んだ人間関係を語る上では、まったく別の単語であることに注意しなければならない。そして新しい形態の人間関係に慣れていかなければならないだろう。

ところで、Mixiと同じようなSNSであるGREEは"友達"と呼んでいるのか。GREE自体はリアルな交流が強いわけではない。勝手に想像すると、mixiとGREEで会員数の差が出ているのは、「マイミク」という言葉を作り出したサービスと、友達以外の言葉を見つけられなかったサービスの差なのかもしれない。

posted by やすお at 02:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソーシャルメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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