2008年05月17日

Google、MySpace、Facebook --- 第2次プラットフォーム戦争勃発


MySpaceの「Data Availability」、Facebookの「Facebook Connect」、Googleの「Friend Connect」がほぼ同時に発表された。それぞれ似ているようで多少は異なる。でも狙いはユーザーの獲得である。ソーシャルメディアをよりオープンにしてユーザーの利便性を上げられるかのように思えるが、最終的にはユーザーを囲い込むのが目的だ。

実はこの動き、何かに似ているように感じた。それは、パソコンのOS(オペレーティング・システム)のシェア争いである。

Windows 95が登場する前の話なので、ITの世界からみると大昔の話である。当時はマイクロソフトのWindowsが強かったものの、いくつかパソコン用OSがあった。今も当時とそれほど大きくは変わってないのだが、Windows以外には、IBMの「OS/2」とアップルの「MacOS」があった。MacOSは手を変え品を変え生き残ったが、IBMのOS/2は「OS/2 warp」を最後に宇宙のかなたに消え去ってしまった。

このパソコン向けOSの覇権争いを「第1次プラットフォーム戦争」と呼ぼう。

Windowsが勝ったのは、Windowsの上で動くアプリケーションをたくさん揃えたこと。使えるソフトがたくさんあるということは、たくさんの人を惹きつける可能性が高いこと。つまり、ユーザーに選ばれる可能性が高いということだ。MacOSはDTPやコンピュータ・グラフィックス、DTM(デスクトップ・ミュージック)といった特定の分野に活躍の場を見出すことで、特定の固定客をつかむことに成功した。IBMのOS/2は、Windowsのマルチタスク処理が不完全だった時代に、ほぼ完全なマルチタスク処理を実現し、技術的には先行していた。ただし、OS/2で動くソフトが少ないのでジリジリと市場から退場していった。ソフトが揃わなかったのは、OS/2上でWindowsのソフトをそのまま動かせるようにしてしまったためでもある。OS/2でWindowsのソフトが動くのなら、わざわざシェアが低いOS/2向けに別途ソフトを開発することはないからだ。

そして、現代のソーシャルメディアサービス間での争いを見てみる。

第1次プラットフォーム戦争時のOS(プラットフォーム)にあたるものが、「Data Availability」「Facebook Connect」「Friend Connect」になる。各OS上で動くソフトは、各ソーシャルメディアサービスを使うユーザーにあたる。ということは、アプリケーションの数で市場をほぼ独占したWindowsのように、サービスを利用する人数が多いサービスが最終的に生き残ることになると予想できる。

パソコンのOSのように、第2次プラットフォーム戦争の勝者は、ほぼ独占的にソーシャルメディアサービスを提供できる可能性がある。また、各プラットフォーム間でのデータ交換はやってはいけない。OS/2のように、もしユーザーを思ったほど集められなかったら、勝ち上がってくるのは難しくなる。なので、そんな状況を知ってのことなのか、FacebookはGoogleのFriend Connectを閉め出すことにした。

さて、ソーシャルグラフ時代のプラットフォームで勝つのはどこだろうか。どこがWindowsを取って替えるのだろうか。現状ではどこも互角という印象を受ける。

Facebookは独自のプラットフォームをベースに独自のアプリケーションを動かす戦略。独自路線を貫くあまり、小さくまとまってしまう可能性を否定できない。MySpaceは他サービスと連携しながら、MySpaceが持つ会員数をさらに増やそうとしている。Googleはユーザーを持っていないが、プラットフォームを徹底的にオープンにすることで、すべてのサービスを飲み込んだプラットフォームを構築しようとしている。

最後は結局Googleだったりしてね。だとしたらあまり面白くないなあ。mixiとかモバゲータウンにがんばってもらって、日本発のプラットフォーム2.0を提案できると楽しくなるかなと思う。

posted by やすお at 02:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソーシャルメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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