2008年05月08日

Yahoo!を買わなかったMicrosoft、次の一手はすでに打っている


MicrosoftはYahoo!の買収をあきらめたが、転んでもただで起きないというか、準備は抜かりないというか、ビジネスにおいて絶対に負けないという信念が伝わってくるというか...、とにかくマイクロソフトのインターネット時代の覇者になろうとする姿勢は驚くほど強い。

Yahoo!買収で世界中をさわがせている中、Microsoftは、ノルウェーの検索エンジンベンダーであるFast Search & Transfer社を2008年4月25日に完全子会社としている(マイクロソフトのプレスリリース)。検索ベースのインターネット事業において、Yahoo!以外のオプションを確実に実行していたわけだ。これが、Yahoo!以外の選択肢だ。

検索機能をベースにしたサービスというと、第1位はGoogleで第2位はYahoo!、そして第3位はMicrosoftの順番で頭に浮かぶ人は多いだろう。 MicrosoftがYahoo!を買収するのは、2位と3位の企業連合を構成して、第1位のGoogleをやっつけようという狙いがあった。

だが、Fast社の完全子会社化という事実を考えてみると、Yahoo!の買収ってなんだったのだろうと思う。インターネット広告の仕組み以外はFast 社が持っている。MicrosoftにはFastの検索エンジン技術を核にして、インターネットビジネスを推進できるのだ。

また、MicrosoftがFastの検索エンジンを手に入れたことで、Googleが弱いエンタープライズシステム(企業情報システム)の分野で大きなシェアを取ることができるだろう。今でもMicrosoftには企業向け検索サービスとしてSharePointがある。これにFastを加えれば、さらに高度な検索機能を企業に提供できる。そして、企業での導入が進めば、インターネット分野でのFastの活用が見えてくる。

Fastの検索エンジンは、日本では楽天が使っているし、米国ではNewYork Timesも使っている。コンシューマ向けのインターネットサービスでも使用実績がある。後は広告配信システムだけだ。これも半分は検索がベースとなるので、半分は出来上がっているようなものだ。マイクロソフトの豊富な資金で、あとはどうにでもなりそうな気がする。

もちろん、マイクロソフトの理想は、Yahoo!を買収し、企業向けも一般消費者向けも同時に相手にしたかっただろう。そうすれば、一気にグーグルを追い詰める可能性もあったに違いない。

マイクロソフトはぎりぎりまで買収交渉をしたのだと思うが、結局はあっさりと身を引いたようにも見える。これはFastをすでに手中に収めていることからくる余裕と見えなくもないが、どうだろうか。

さて、マイクロソフトの買収戦略であるが、うわさのレベルでしかないが、facebookの買収を視野に入れているようだ。マイクロソフトが Facebookにかなり多額の投資をしている。この流れで買収まで行ってしまうこともありえるのだが、正直なところYahoo!よりもFacebook の方が手ごわい相手のような気がする。

posted by やすお at 03:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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