2008年05月01日

Ripplex -- ソーシャルグラフ構築のインフラを狙う


ripplex.png2008年4月25日(金)、都内某所で無料アドレス帳ソフト「Ripplex」(リプレックス)の説明会が開催された。偶然ではあるが、説明会に出席できたので、これも何かの縁だと思い、インストールして使ってみた。

Ripplexは無料で使えるアドレス帳ソフトである。メールソフトにもアドレス帳機能が付属しているが、Ripplexも似た機能を持つと思っていい。ただし、決定的な違いがある。メールソフト付属のアドレス帳であれば、目的はメールを出すことになる。Ripplexはメールやソーシャルメディアなどの知り合いをまとめて管理できるのだ。TwitterとSkypeには特に親密に連携していて、自動的にSkypeコンタクトとTwitterの友達をアドレス帳に取り込んでくれる。

お互いがRipplexを使っていれば、リンクしてお互いの情報を交換できる。twitter内だけの友達だったのが、その人のブログの存在を知ったり、 mixiのプロフィールにアクセスすることだってできるようになる。Ripplexを介してさらに友人を知ることができる。また、自分を知らしめることもできる。

簡単に説明したが、詳細はリプレックス社のWebサイトに詳しいので、深く知りたい方はそちらをご覧いただきたい。活用方法を含めて分かりやすく解説しているので、ここで長々と説明するのは野暮なことなのでやめる。ここではRipplexが私たちに何をもたらすのか考えてみたい。

さて、コンタクト先の管理であるが、ものすごく面倒なのは言うまでもない。例えば、もらった名刺を管理することを考えてみよう。今日もらった名刺を、 Excelでも専用の名刺管理ソフトでもいいので登録する。もちろん登録した時点では情報は正しい。では、1ヵ月後はどうだろうか。登録した内の何人かは、部署の移動や昇進などで古い情報になってしまってないだろうか。そして1年後、半分くらいの情報が正しければいいほうではないだろうか。それくらいコンタクト先管理はやっかいなものだ。それに、名刺だけでは、会社の電話番号やメールアドレス、部署名、住所くらいしか分からないことが多い。

Ripplexは個人に関するアクセス先情報を柔軟に管理できる。名刺に記載されている情報だけではなく、twitterやSkypeアカウント、ブログのURL、mixiのプロフィールページなど、さまざまな項目を登録できる。しかも、登録情報の更新は本人が行うので、自分で修正する必要がない。基本的には最新の情報に常にアクセスできるわけだ。

また、コンタクト先管理であれば、似たようなWebサービスがあるかもしれない。しかし、自分だけではなく他人の個人情報をオンライン上のサービスに保管するのは勇気がいることだ。「もし情報が漏えいしてしまったら」と考えると怖い。自分の情報だけなら笑ってすますこともできるが、他人の個人情報を漏えいさせたとなれば、たとえWebサービスの運営者に責任があろうとも、友達を失うことになりかねない。

この点、Ripplexはかなりセキュリティに配慮している。説明時にもRipplexのサーバーでは個人情報を蓄積しないことを力を入れて説明していた。私もセキュリティを保てる話を聞いたが、なかなかうまい方法だと思った。

各ユーザーのコンタクト先はあくまでもローカルのパソコンに保存される。Ripplexのサーバーに保管されるのは、例えば自分のtwitterのIDと友達のtwitterのIDを組み合わせた情報のハッシュ値だけだ。ハッシュ値が仮に漏えいしたとしても、そのデータからtwitterのIDを復元することはできない。Ripplexユーザー間では同じハッシュ値を持ったもの同士がリンクする仕組みになっている。

実はRipplexがWebサービスではなく、クライアントソフトで提供されるのは、個人情報はローカルのPCで持ち、Ripplexのサーバーに送信すべきハッシュ値を生成するために必要だったのだ。分かりづらい説明になっていると思うが、これもリプレックス社Webサイトの「セキュリティー」というところで解説があるので、興味のある方はご覧いただきたい。PMMという仕組みのことである。

さて、リプレックスの社長は「Ripplexをコミュニケーションのインフラシステムにしたい」というようなことを言っていた。つまり、Ripplexを使っていれば、遊びでも仕事でも、必要な人にいつでもコンタクトができるようになる世界を目指すということだ。今は、twitterとSkypeのみ自動的にコンタクト先を読み込んでくれるが、これからバージョンアップを重ねるにつれて提携するサービスを増やしていきたいとのことだ。

実は、私は見てしまった。おそらく説明会ではリリース前のベータ版をつかっていたのだと思う。私がインストールしたものより、登録できる項目が増えていたのだ。注目したのはfacebookの情報を登録できていたこと。これは私の予想だが、facebookアプリとの連携も視野に入っているのではないかと思う。そしてさらに予想を広げると、OpenSocial対応というのが見えてくる。

インフラにするのであれば、ぜひここまで対応してほしい。ユーザー個々からみたときに、Ripplexがソーシャルグラフの中心に位置されるまでになってほしいところだ。

久しぶりに自分が楽しくなるものを見たという気がします。みなさんも試してみてはいかがでしょうか。twitterかSkypeのユーザーであれば、試すのにそんな手間はありません。

posted by やすお at 01:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソーシャルメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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