2008年04月12日

OSはなくならない。ただ隠れるのみ・・・だと思う


パソコンといって思い浮かぶ企業がマイクロソフトだったのは過去の話。いまやパソコンを使うといえば、Webブラウザとメールを使うことを意味するようになり、思う浮かぶ企業といえばヤフーやグーグルといったWebサービスを提供する企業ばかりになった。

さてマイクロソフトのWindowsであるが、次のWindowsは2010年ごろに「Windows 7」という名称でリリースしそうだ。そして、この製品がパッケージとして最後の製品になるかもしれないとうわさされている。企業向けのパソコンではまだまだWindows XPが現役というか主流である。Windows Vistaへの移行が進まないのは、パソコンを買い換えたり、Windowsのバージョンアップコストが高くつくからだ。一般的に、現状で問題なく動いているシステムはできるだけそのままにしておきたいとシステム担当は考える。また、企業内で作成されたプログラムの動作チェックのコストも馬鹿にならない。こんなわけで、企業ではかなり時間をかけなければクライアントOSのバージョンアップはできない。

現在、企業内アプリケーションがWebベースになっているのも、アプリケーションの更新しやすいからだ。デスクトップアプリケーションだと、必要な人に必要なタイミングで個別にアプリケーションを配布しなければならない。Webベースにすることで、アプリケーションを更新するときはWebサーバーまたはアプリケーションサーバーのプログラムを修正するだけでよい。デスクトップソフトのOfficeをバージョンアップするのに比べると100倍くらい楽である。特に会社の規模がおおきくなればなるほどバージョンアップの手間は軽減される。

バージョンアップで仕事量が増えるのを懸念している人がどれくらいいるのか分からないが、結構多いと考えて、
調査・コンサルタントのガートナーは、2011年にWindowによらないWebベースのアプリケーションが台頭すると予想している(参考記事:Windows "Collapsing" - 2011 Tipping Point For Web Apps In The Enterprise)。マイクロソフトがIT業界に与えるインパクトが相対的に小さくなり、かわってGoogleやfacebookがIT業界の覇権を取る。そんなシナリオが予想される。

でも、ちょっと待てよ。Webベースのアプリケーションがどんなに使われるようになっても、Windowsは消えることはないのではないだろうか。

computing_sructure.bmpWebサービスはWebブラウザ上で動く。さて、このWebブラウザを動かしているのは誰でしょう。そう、パソコンにインストールされた現状のOSだ。もちろん、2011年にはパソコンのOSの再定義がなされ、まったく別の方式でパソコンを使っているかもしれないが、今のところは考えにくい。ここは、 Windowsが崩壊するのではなく、WindowsがITの主役から降ろされたと考えるのがいい。今までOSに注目していたが、今ではもっと上位のアプリケーションに注目するようになった。それだけのことであろう。

ただし、グーグルやヤフーなどのアプリケーションが注目される期間は永遠には続かないだろう。アプリケーションもOSもデータもすべてサーバーに置くコンピュータの使い方は、メインフレーム主全盛時代の使い方と似ている。メインフレームにあるプログラムを操作するには、専用の端末でメインフレームにログインして使っていた。パソコンがまだ普及していないころの話だ。そして、パソコンの性能が上がるにつれて、メインフレームで処理していたものパソコンでも処理するようにした。これがクライアンント/サーバー・コンピューティングである。

Webアプリケーションを使うのが全盛になっている状況は、メインフレームをダム端末を介して使っているのと似ている。なので、Webアプリケーション時代の次は、クライアント/サーバー型を発展させたものになるだろうと予想できるのだ。どういうものになるかは想像できないが、なぜかコンピュータの歴史は集中と分散を繰り返している。それだけ理想形というものがない業界なのだろう。

これまでパソコンにはWindowsが入っているものというステレオタイプが刷り込まれている私には、Windwosの崩壊というのはにわかには信じがたい。でもきっと現実にはWindowsが日陰に追いやられてしまうのだろう。そして、Googleやfacebookもいつかは同じ道をたどることになる。

posted by やすお at 03:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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