このユーザーに翻訳作業をやらせる方式は、実にインターネット的だ。集合知でローカライズをしてしまおうというわけだから。受益者負担とも言えなくはないが、翻訳作業はあくまでもボランティアなので、受益者全員に翻訳の義務はない。
ネットワーク上のみんなで何かを作り上げる手本となったのは、オープンソースの開発手法だろう。OSのLinuxやWebサーバーソフトのapacheといったオープンソースソフトは、世界中のプログラマがよってたかってソフトウエアを開発している。開発に携わっているプログラマには基本的に報酬は支払われない。開発したソフトウエアがたくさんの人が使うようになったり、ソフト開発のスキルが向上したことなどが報酬になる。
facebookの翻訳も、facebookの日本語版作成に携わったという名誉が支払われる。私も単語を1つ翻訳してみた。たった1語だけなのに、非常に興奮した。自分が使っているWebサービスの(ごくごく)一部を開発したわけだ。プログラマじゃなくても、サービスを作り上げていく喜びが得られる。これは面白い。
だれがこんなことを思いついたのか分からないが、相当頭のいい人がfacebook内にいるのだろう。日本語版のサービスリリースはまだ先のことだと思うが、集合知の結果を見守っていきたい。
また、もうひとつの効用がある。人間が翻訳しているので、翻訳精度が上がるのだ。facebookで日本語化アプリケーションをインストールすると、一部ではあるが日本語に翻訳されて表示される。全部を見たわけではないが、それなりにこなれた翻訳になっていると思う。機械翻訳とは違うのだよ、というのを見せ付けられた。
これを読んで、自分も翻訳プロジェクトに参加したいと思った方は、facebookに登録するといいだろう。すでに会員であれば、ログインした直後の画面の上部に下記広告のようなものが表示されている。ここをたどってアプリケーションをインストールすればまったく問題ない。
facebook内には翻訳家などきちんとした人が集まるページが用意されている。ここでは、例えば「poke」はどう翻訳するべきかなどを熱くディスカッションしている。単なるボランティアにせず、きちんとサポートをするfacebookには好感が持てる。
◎翻訳プロジェクト用にユーザー間でディスカッションをする場。
http://www.facebook.com/translations/


Google でも翻訳ボランティア活用は行っているようです。
コメントありがとうございます。
なるほど、グーグルはそんな昔からボランティア活用をしてたのですね。勉強になりました。
よろしくお願いします。