2013年06月04日

AppleのiRadioとか、GoogleのGoogle Play Music All Accessとか


「ストリーミングによる定額制音楽配信サービスが盛り上がってきている。ただし、日本を除く」といった感じだ。

Googleが開発者向けイベントのGoogle I/O 2013で、「Google Play Music All Access」を発表し、Appleも2013年6月10日から始まる開発者会議のWWDC2013で、「iRadio」と呼ばれる定額制音楽配信サービスを発表するという噂がある。すでに、Spotifyという著名なサービスも以前からあり、GoogleやAppleは満を持してというか、ようやくといった感じでサービスを発表した(する)わけだ。

楽曲の流通手段としては、インターネット以前はCDといった物理的なメディアを販売する方式が主流だった。これがインターネットを経由したダウンロード販売が大きな割合を示すようになった。ここまでは、「聞きたい曲が欲しい」という欲求が最初にあり、楽曲を入手する手段としてCDを購入するか、ネットからダウンロードするか、ユーザーが選択したいたと考えられる。とにかく一刻も早く聞きたい場合はダウンロード、握手券が欲しければCDを購入するといった感じだ。

どちらの手段を選ぶにしろ、楽曲が欲しくなるきっかけは、ラジオであったりテレビであったり、YouTubeという場合もあるだろうが、何かをきっかけにして楽曲やアーティストを気に入り、その先に購買行動があると考えられる。

一方、ストリーミング型の音楽配信の場合は、楽曲そのものを買わせる仕組みではなく、アーティストや楽曲を気に入ってもらうためのきっかけになるサービスであると言える。そういう意味ではラジオに近く、楽曲のダウンロード販売サービスとはまったく異なるものだと思う。

とはいえ、ストリーミングによる定額制音楽サービスが盛り上がるのは、最終的に楽曲の購買につなげられる期待からだと思う。現在のラジオやテレビでは、気に入った楽曲があっても、聞いたその足でCDショップに向かうか、検索してダウンロードするしかない。しかも、CDショップやダウンロードサイトで必ず欲しい楽興を入手できるとは限らない。

その点、定額制音楽サービスは、販売できるものだけ流せばいいわけだし、リスナーにお金を落とさせるという意味では効果があるのかもしれない。想像ではあるが、AppleはiTunes Storeへの誘導を強化するサービスになるのではないだろうか。そうなればリスナーの利便性も上がる。

定額制音楽配信なんて、有料のラジオ番組だと考えればいいのに、残念ながら日本では何らかの力が働いて、新しいサービスの芽を育てようとしない。Spotifyは日本でサービスしていないし、Googleの「Google Play Music All Access」やAppleのiRadio(仮称)も日本でサービスされない可能性は非常に高い。期待したいが少なくとも数年は日本でのサービスはないだろう。

期待するのであればAppleのiTunes Storeへの集客力だろうか。定額配信でも最終的には楽曲の購入につながるのであれば、拒絶する理由はないと思うのだが、それはどう転ぶか分からない。

個人的には、普通にラジオを聴くよりもインターネットラジオが便利に思っている。それは、聴きたい音楽のジャンルなどを自分で選択できるからだ。Jazzが聴きたければ専門のインターネットラジオ局にアクセスするし、ラテン音楽が聴きたければブラジルのインターネットラジオ局に、という感じで少なくともジャンル単位ではリスナーの自由になる。インターネットラジオの弱点は、気に入った曲に出会えたときにダウンロードなり楽曲を入手する経路が弱いことだろうか、パソコンで聴いていればまだましなのかもしれないが、スマートフォンで聴いているとすぐにダウンロードしようということにはならないし、CDを購入する手続きに進むのも何かが違うような気がする。

そのあたり、AppleやGoogleはスマホを持っているので、うまいビジネスモデルを構築するのではないかと期待している。重要なことなので何度も言うが、優れたビジネスモデルがあっても日本で享受できない可能性は高い。それは残念である。

だらだらと書いてしまったので、今回はここまで。
定額制音楽配信サービスのレコメンドについても触れようと思ったのですが、これはまたの機会にします。6月10日のWWDCで、もしかしたら、もしかしたら楽しいことが起こるかもしれないので。まだAppleがイノベーションを起こす力が残っている企業だと信じてみましょう。

では、本当にここまで。



posted by やすお at 02:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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