2010年04月20日

なぜグーグルはソーシャルメディアになれないのか


Twitterのつぶやきで気になったものがありました。GoogleとTwitterの最大の違いを簡潔にまとめたものです。マイネット・ジャパンの代表である上原氏のツイートです。GoogleとTwitterの違いについてなのですが、これはGoogleとソーシャルメディアの違いと考えてもいいでしょう。下記に全文を記載します。

Googleに「ただいま」と送ると「ただいまの検索結果」が返ってくる。Twitterに「ただいま」と送ると「おかえり」が返ってくる。』(上原仁(ueharajin)氏のツイートより)

つまり、Googleはユーザーの入力したものを探していると認識し、Twitterはそれを他者への呼びかけと認識します。Googleはコンピュータが答えを見つけているのに対し、Twitterでは生身の人間が応えていることがほとんどなので、“認識する”というのは適切な表現ではありませんが、何かアクションを起こした人に対して、返すものがまったくことなることを感じ取っていただければいいかなと思います。

Twitterは人間が中心となるサービスです。そこがGoogleと最も異なる部分です。Googleのサービスで人間が検索結果を返すものは登場しないと思います。現状では、人が情報を媒介しないものはソーシャルメディアになれません。Googleはうわべだけのソーシャル化まではできたとしても、本質的にソーシャルになれないのです。

さて、現状においてソーシャルメディアが強いのは、ある人が欲しい情報を適切に提供できるからです。情報の分類はコンピュータよりも人間の方がまだまだ正確かつ柔軟にできるのではないでしょうか。

Googleは「ただいま」という検索キーワードで情報を探しますが、きっとユーザーは何か反応が欲しくてテキスト入力窓に「ただいま」と入力したはずです。この場合、適切な返事はきっと「おかえり」ではないでしょうか。入力した(受け取った)言葉の行間を理解して反応する。それは人間だからこそ正確かつ柔軟に行えるわけです。

リアルな世界であれば、「ただいま」に対して「おかえり」と返すのは当たり前のことです。リアル世界の常識は、まだネットの世界の常識になっていません。そのため、このような当たり前の反応をするだけでソーシャルメディアはスゴイという話になってしまいます。

現在のソーシャルメディアは実世界をネットの世界に写像したものだと思います。情報を口コミで伝搬させることや、ある人の言うことを重要だと感じてしまうことは実世界でもあります。もちろん、ネットでの口コミは一瞬にして世界中に伝達してしまうなど、リアル世界ではありえないことが起こります。だけど、本質だけを見れば、ネットもリアル世界も変わりません。

ソーシャルメディアはもっと進化していくことでしょう。それがどのような方向なのかは見当がつきませんが、まずはリアルでできることをもっとネットに持っていく方向になるでしょう。WebサイトがWeb2.0に進化したように、ソーシャルメディアも2.0と呼ばれる時代がくるかもしれません。個人的には、Web2.0がバズワードになってしまったのが残念なのですが、進化するものはバズワードがあろうがなかろうが登場します。実際にWebが2.0とは関係なく進化したのと同様に、ソーシャルメディアも進化することでしょう。

最初の話題に戻りますが、GoogleはWebを2.0に進化させたかもしれません。それ以上の進化はどうでしょうか。一方、Twitterはソーシャルメディアを2.0に進化させる可能性があります。もしかすると、検索サービスを古いものにしてしまうソーシャルメディアが登場するかもしれません。

では、今回はここまで。

posted by やすお at 03:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | ソーシャルメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ある言葉がバズワード化して、あまり話題にならなくなったなと感じたら、その言葉が意味していたことが普及して当たり前の状態になっているのかもしれませんね。

もっとも、別の言葉に置き換わったり、一時のブームで終わってる可能性のほうが大きいような気はしますけど。
Posted by エロケン at 2010年04月20日 20:47
エロケンさん
まったくその通りですね。当たり前になっているか消え去っているか...。
Posted by やすお at 2010年04月21日 00:38
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