2010年01月20日

冷たい数字、冷たいデジタル、人の体温を感じるデジタル


久しぶりの更新になってしまいました。実は、書きたいことがあったのだけど、暗い内容なので正月気分があるうちは書かないでおこうと決めていました。もう正月気分も抜けたところで、少し暗くなることを書いてみます。

まず、年末に悲しい出来事がありました。厳しい経済環境なので、企業ではさまざまな施策を通じて利益を出すことを考えます。または損失を最小限にくいとめようと努力します。私が勤める会社もそうでした。正社員の早期退職と派遣社員の削減を実施しました。人件費に手を付けることで、2010年以降の財務体質を強いものにするのが目的です。よくある経営手法ですね。人件費を減らして売り上げをキープできれば利益が上がるという単純な計算です。

問題(私が個人的に嫌だと感じた部分)は人の減らし方でした。人件費の削減目標があり、その数字にミートするように人が切られていったように私は感じました。派遣人件費削減の数字目標を達成するために人が切られていったように見えたのです。改めて数字の怖さを知りました。数字は数字でしかありません。人数が2人から1人に変更されても、"2"という記号が"1"になっただけです。それ以上の意味は残念ながらありません。

そして、数字の変化によって、自分たちの目の前で何が起こるかというと、人生設計を狂わされた人々が何人も出る事態となります。契約を更新できなかった人に非はありません。悪いことは何もしておらず、むしろ真面目に働いていた。それでも"数字"を達成するために、当事者の心を痛めるしかできないのです。数字が人を支配する瞬間だったかもしれません。家庭を持ち、身重な妻がいながら、このご時世で無職になる。そんな試練を与える権利が誰にあるというのでしょうか。

会社経営の視点ではこのように考えるのは甘いということになるのでしょう。私が会社経営に向かない人間であるだけのことかもしれません。とにかく、数字は嫌いです。

■数字が支えるITに人のぬくもりを


話を強引に変えます。ITもデジタル技術であるがゆえに数字が重要になります。物事をコンピュータで扱いやすくするために数値化するわけですから、ITと数字は切っても切れない関係になるわけです。だからというわけではありませんが、IT技術も少し冷たい印象を受けることがあります。融通が利かないとか細かいところもきちんと定義してやらないと動かないとか、人間にやさしくないと感じる場面はまだあると思います。

しかし、IT技術(サービスを含む)は人に貢献してなんぼだと思うので、人にやさしくなかったり、とっつきにくいものであってはならないと思うのです。コンピュータといえども"機械"を感じさせないものであってほしいと願うのは贅沢でしょうか。

さて、現在のITサービスで、人肌を感じることができるのはSNSやTwitterだと思っています。これはコンピュータがサービスを提供するのではなく、人がコンテンツを提供したり、人そのものがコンテンツであったりするからです。人が通じ合うからこそ、消費する価値があるコンテンツになり、自分の存在を再認識することにもなると思うのです。

ソーシャルメディア、特にTwitterが伸びてきたのは人のつながりの重要さに気が付いてきたからかもしれません。人が集まれば大きなことができる。それは良い方向にも悪い方向にも向けることはできるけれど、ここは性善説を信じて、良い方向に向かうのだと考えたいものです。

ああ、景気が良くならないかなあ。

posted by やすお at 02:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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