2009年04月23日

クラウドソーシングで大量のCM映像を制作してしまった面白いキャンペーン


まずはYouTubeに投稿されたこの動画を見てほしい。21秒ほどの短い動画だ。耳に残る曲に合わせて女性がダンスをしている動画である。



この動画は、ロッテのガム「Fit's」(フィッツ)のキャンペーン「Fit's DANCE CONTEST」に応募されたものである。コンテストでは、CMソングに合わせて踊っている動画をYouTubeに投稿し、再生回数が多い動画を投稿した人は賞金などをもらえるというものだ。YouTubeと共同でしかけた宣伝である(YouTubeでの特別サイト)。このキャンペーンは成功しているようで、2009年4月22日現在、1200の動画が投稿されている。冒頭で挙げた動画はこの中の1つである。

マーケティング施策として、テレビ向けのコマーシャル映像を制作することは普通のことだし、口コミ効果を狙って、動画投稿サイトのようなソーシャルメディアを活用することも増えてきている。ただし、ソーシャルメディアを活用といっても、これまではテレビCMをYouTubeのような動画投稿サイトで流したり、ブログパーツを用意してブログに貼ってもらったりすることが多く、どちらかというと、企業が用意したコンテンツを一般の人によって、徐々に世間に浸透させていく戦略をとることが多いと思う。

今回のロッテのキャンペーンは、ブログオーナー向けにブログパーツを用意しているし、YouTubeでCMを見られるようにしているのは当然のこと、それに加えて、あたかも一般の人にCMを制作してもらうかのような仕組み(キャンペーン)を提供した。CMソングを素材として用意し、それを使ってダンスを踊る映像をコンテストとして募集したのだ。結果、集まったのが1200もの動画というわけだ。1つのCMソングで1200もの映像を制作するのは1つの企業だけでは不可能だ。このように一般人の力を借りたマーケティングというのもおもしろい。

一般人の力を借りて何かを実現することをクラウドソーシングという。ロッテから見れば、1社が提供できるCMの限界を超えたバリエーションのCM映像をキャンペーンによって獲得できたともいえる。そして、投稿された映像はバイラル効果によってさらに世間に認知されるようになる。ソーシャルメディアによるバイラルマーケティングとクラウドソーシングによるこれまでの限界を超える量のCM制作という、かなり高度なこと2つを成し遂げている。

さて、この動画をどこで知ったかというと、音楽を中心としたSNSであるマイスペースのフレンドからのメッセージからだった。私はこのCMをテレビで見たことがない。普段はあまりテレビを見ないということもあるのだが、そんな私にも、YouTube経由だけれども、Fit'sという商品を知ることができた。SNSというソーシャルメディアがなければ、私はFit'sというガムの存在を知ることはなかっただろう。そして、フレンドからのメッセージがなければ、こうしてブログを書くこともなかった。そういう意味では、私もロッテのマーケティング戦略にはまった一人である。楽しめたからいいんだけどね。

ちなみに、私はこのCMソングを歌っている" たむらぱん"というアーティストを応援している。マイスペースから誕生したアーティストだ。これからもっと大きくなるアーティストなので、チェックしてみてはいかがだろうか。

では、今回はここまで。

posted by やすお at 00:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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