2009年04月17日

サイバーエージェントは著名人を自分のリソースだと思っているのだろうか


サイバーエージェントは、2009年4月16日に著名人をつかったマーケティング事業を行うTMN(サイバーエージェントの100%子会社)を設立した。サイバーエージェントが運営しているブログサービス「Ameba」では、たくさんの芸能人がブログを書いている。ギネス記録を樹立した上地雄輔オフィシャルブログ「神児遊助」もAmebaで運営されている。このような著名人のブログはアクセスが多いので、メディアとしての価値が高い。著名人のブログに広告を載せれば広告効果は高くなるだろうし、口コミ効果も抜群だ。

という効果を期待して、TMNはAmebaの著名人ブロガーが商品・サービスを体験した感想をブログに書く「記事マッチ」という広告商品を広告主や広告代理店に販売する。つまり、著名人が書くブログの記事を広告にしてしまうのだ。これは想像でしかないが、「新発売のビールを飲んだら超オイシー!」というような記事を書かせて、意図的な口コミを発生させるのだと思う。

このビジネスモデルの問題は、広告が広告と分からないことである。あたかも著名人が自分の言葉で語ったことであるかのように読んだ人は勘違いしてしまう。しかし、実際は広告主などから頼まれて特定の商品を宣伝しただけだ。ブログ記事に「これは記事マッチの依頼で書いたものです」といった断り書きがあれば別だが、そのような配慮がなければ、読んだ人をだますことになりはしないだろうか。もし、何も配慮をしないで、著名人に記事を書かせた場合、サイバーエージェントの評判は落ちるに違いない。

著名人のブログで特定の商品やサービスを取り上げるのは、テレビやラジオ、新聞・雑誌のCMに芸能人が出演するようなものだ。CMは他の編集コンテンツとは明確に区別される。「記事マッチ」の仕組みは、何も配慮がないと、たとえば、テレビ番組の内容がCMだけになってしまったようなものである。

実際には、「これは記事マッチです」といった断り書きが表示されるのだろうが、そうすると今度は大きな口コミ効果を望めなくなる。あくまでも著名人に語らせることに意味があるのだから。

まあ、ブログに書く記事以外にも、著名人メディアと企業が共同で商品開発をすることもあるそうなので、そちらをメインにした方が無難かなと思う。広告と分かってブログ記事を書いた著名人に対しては、ファンが不信感をもったりするなど、あまりよくない状態となる。サイバーエージェント(TMN)は、ブログ記事は誰のものなのか改めて頭に入れておいた方がいいと思う。

◎参考記事


posted by やすお at 01:33 | Comment(0) | TrackBack(1) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Weblog: エロケンの酔いどれ日記 〜へっぽこプログラマーのつれづれ日記〜
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