2009年02月25日

ソーシャルメディアとマズローの自己実現理論


記事タイトルはなんか難しそうですが、書きたいことは前回のポスト「ブログってなんだろう」の続きである。何の整理もしないまま、ただ自分の頭の中を実況中継しただけの記事だったが、多くの人にアクセスしていただいた。非常にありがたいことである。

今回は少し整理しながらも、この段階ではどのような結論になるのか決めないまま、脳内にたまっている自分の意見を書き記していこうと思う。

前回のポストで、マズローについて触れた。書きっぱなしもなんなので、少し調べてみた。ウィキペディアによると、私が説明したかったのは「マズローの自己実現理論」というものらしいということが分かった。人間は自己実現のために努力をする生き物であり、自己実現に至るまでに、段階的な欲求が人間にはあるという理論だ。「マズローの欲求段階説」ともいうらしい。

マズローが分類した人間が持っている基本的な欲求というのは、低次から挙げていくと下記になる。低次の欲求を満たしながら、最終的に自己実現を果たすというものだ。

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 所属と愛の欲求(社会的欲求)
  4. 承認の欲求(自我の欲求)
  5. 自己実現の欲求

詳しい説明はウィキペディアなどを見ていただくとして、前回のポストではブログを書く理由を、自分を誰かに知ってほしいという欲求からくるものだと説明した。マズローの基本的欲求の「承認の欲求」または「所属と愛の欲求」あたりを満たす行為であると言える。3〜4番目の欲求を満たすためということは、それなりに基本的な欲求を満たしている人が、自己実現のためにブログを書いているともいえる。ブログに限らずSNSやソーシャルブックマークなど、いわゆるソーシャル系サービスをなぜ利用するのかという答えにもなるかもしれない。

ということは、自分が自分であるために、ブログなどを使って人とかかわりを持つのだろうか。SNSを使うのだろうか。正直なところ、自己実現の欲求を満たすことができるブログサービスやSNSといったソーシャルメディアはまだ存在していないように思える。

次世代のソーシャルメディアは、人と人がつながるだけではなく、コネクトした上で、ソーシャルグラフ上にいる人たち同士が相互作用し、しかも個々が自分らしさを表現するためのサービスになっていくのだろう。思い切り抽象的に書いてしまったが、まだ存在しないサービスなのだから具体例を挙げようにも挙げられない。少なくとも、友達のたまり場にはならないし、単なる仕事場をインターネットに置いただけのものにもならない。きっと、自己実現の欲求を満たすサービスを実現するのは、インターネットの中だけでは無理のような気がする。実世界のサービスもからめたものになるのではないかと思う。

このようなサービスのプラットフォームになるのは何かなと考えた時、ブログとSNSは外せない要素だと思う。だからこそ、ブログサービスはソーシャル機能の強化に自然と向かっていっているのだろう。一方、SNSはどうだろうか。まだ、人と人をつなげる機能、つまりソーシャルグラフを構築する機能も十分とは言えない。自己実現の欲求を満たすためのソーシャルグラフ構築には不十分という意味でだ。次世代のSNSは人と人のつながり方でイノベーションが必要かもしれない。

かなり抽象的になってしまった。マズローの欲求段階でソーシャルメディアを考えると、こんな感じになる。おそらく、別の切り口でソーシャルメディアを見ると、別の結論が出るだろう。実際に、次世代のソーシャルメディアが登場したとき、最初はたくさんのサービスが乱立するだろうが、最後は何が万人に受け入れられるのかはまた別の話になる。将来はどうなるかまったく予想できない。1つ思うのは、ビジネスは人がやっている以上、人の欲求に従うしかないのかなということ。こう考えれば、将来登場するサービスは、利用者にとって気持ちがいいものになることは確かだろう。どんな低次の欲求でも満たされた時はうれしくなるからね。

では、今回も長くなるので、ここで失礼します。

posted by やすお at 01:50 | Comment(1) | TrackBack(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。 言説を以って思考を体系化、整理できるブログは有り難く。 文科省など、正式な学習ツールとして取り上げたらいいのに、と感ずる昨今です。

>> 自己実現のためにブログを書いているともいえる。

うーん、唸ってしまいます。 そんな気がします。 自己の思考をブログ発信することで、違う見方や意見に出会い世界が広がり、さらに成長させて頂ける。 その先に自己実現があるはずだ、と。

読み応えのある論説、ありがとうございました。 
Posted by 菅野敦也 at 2009年02月25日 11:07
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