2009年02月17日

クラウドコンピューティングは期間限定イベントと相性がいい


Facebookで大量のバレンタインデー告知をさまざまなアプリケーションから受け取ったからというわけではないが、少し気になったことがあったのでメモを残しておこうと思う。

バレンタインデーに限らず、クリスマスなど期間が決まっているイベントは1年間にたくさんある。まず疑問に思ったのは、Facebookの中にはバレンタインデーやクリスマス専用のアプリケーションがあることだ。クリスマスのアプリケーションが使われるのはいわゆるクリスマスシーズンだし、バレンタインデーだったら2月14日の前後2日くらいしか使われない。はたして、アプリケーション開発者はこれで利益が出るのだろうか。

もちろん、イベント期間中は多くの利益を生んでいるのだろうが、1年を通すと、アプリケーション単体では利益を生まない期間の方が圧倒的に長い。しかも、クリスマスやバレンタインデーについては競合となるアプリケーションも多くなるので、1つのアプリケーションが得られる利益も小さくなってしまうのではないだろうか。あくまでも想像の範囲なので、別の儲け口がきっとあるのだろう。

さて、アプリケーションの利益の出し方以外にも、気がついたことがある。どちらかというと、クラウドって便利だなと思ったことについてだ。

クリスマスやバレンタインデーのように、期間が決まっているイベントに対して、インターネットで何らかのサービスを提供する場合、どれだけのITリソースを確保すべきかが頭を悩ます問題となる。もし、期間限定イベントを事業者のITインフラだけで賄おうとしたら、アクセスがピークになる日に合わせてWebサーバーの台数を確保しなければならない。なので、確保したサーバーはイベント期間が過ぎると、単なる電力を消費する地球にやさしくないサーバーになってしまう。イベント期間中はダウンしそうなほどがんばって稼働したとしても、来年になるまで無用の長物になってしまう。

サーバー自体は別の用途で使うこともできるし、1事業者で1つのアプリケーションしか運営していないことはないと思うので、話はここまで単純ではないと思うが、1年を通じて考えると、どうしても無駄が多くなる。サーバーを転用するにしても、設定変更などでコストがかかってしまう。

もう結論は見えているとは思うが、これがクラウドなら柔軟にITリソースを調達できる。クリスマスシーズンのみ、バレンタインデーの前後2日間のみ、Webサーバーを借りることもできそうだ。クラウドサービスを提供している企業にはアマゾンやグーグルがある。これらの企業がどれくらい柔軟に構成変更を許しているかは、サービスごとに異なると思うので各自でお調べいただきたい。クラウドコンピューティングの理想をいえば、1日単位で柔軟にできているとうれしいところだ。

クラウドサービスで便利になるのは、期間限定イベントで1年に1回しか盛り上がらないアプリケーションでも、自社でITリソースを用意する場合と比べて格段に低コストで運営できることだ。また、自社でITインフラを用意できない企業でも、全世界を相手にサービスを提供できる。

問題は、同時に期間限定イベントを1つのクラウドで動かされた場合、クラウド自体がダウンしてしまわないかということ。これも想像ではあるが、クラウドを構成するサーバーは日々増えているだろう。ハードウエアの調達コストはソフトウエアの開発に比べて安く済む時代だ。しかも、サーバーマシンは日々性能を上げており、サーバーを設置するスペースはそのままでも、昨日よりは今日の方がより高いコンピューティングパワーを提供できるようになっている。アプリケーションが増えて必要なITリソースが増加する速度と、クラウドで提供できるコンピューティングパワーの増加速度を比べると、後者の方が速いのではないかと想像する。もし仮説が正しかったら、クラウド全体がダウンすることはない。となれば、クラウド自体、堅牢性が高いともいえるのではないだろうか。

さまざまなところで、2009年はクラウドの時代がやってくると言われている。前にも書いたが、IT利用の方法は、集中と分散を繰り返す歴史になっている。クラウドコンピューティングに向かうということは、これまでにクライアント・サーバースタイルのIT環境からホスト中心型コンピューティングへの回帰ともいえる。今回のクラウドの時代がどれだけ続くのか楽しみだ。自分がその時代(今ならクラウド時代)にどっぷりとつかっていると、この時代が永遠に続くように思える。今でも、クラウドの時代はものすごく長期間になりそうな気がしているが、将来は分からない。でも、しばらく続くクラウドコンピューティングの時代で、クリスマスやバレンタインデー、ハロウインなどをもっと楽しめるようになった。これからは、七夕や花見など日本の期間限定イベントもクラウドを通じて提供されるかもしれない。

細かいイベントをたくさん仕掛けられるので、小売店など流通業などはドンと乗っかってもいいかもしれない。きっと新しい商圏が見つかるのではないだろうか。

ちょっと、話が脱線してしまったが、今回はここまでにする。

では。


◎参考記事


posted by やすお at 02:50 | Comment(1) | TrackBack(0) | IT業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ。まーくんです
バレンタインやクリスマスは楽しいですね
また来ます
Posted by まーくん(レンタルサーバー研究者) at 2009年03月10日 20:26
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