2009年02月07日

FacebookがOpenIDになる−便利になるのか、ならんだろう


ソーシャルメディアを使っていて困るのが、サービスごとにプロフィールを作成しなければならないことだ。そもそも、サービスを使用するためにユーザーIDもサービスごとに作成しなければならない。この問題は最近になって浮かび上がってきたものではない。古くは、企業内の情報システムで業務アプリケーションごとに異なるユーザーIDでログインするといったことが普通に行われており、困っている状況ではあった。企業内システムでは「シングルサインオン」という仕組みを導入することで、1つのユーザーIDで複数の業務アプリケーションを使えるようにしているところもある。

企業内で起こっていた問題はある程度お金をかければ解決できるのだが、インターネットで提供されるWebサービスにシングルサインオンの仕組みはなかなか組み込めない。基本的には個人がなんらかのコストを支払って実現しなければならないものであり、プライバシーの問題もあって、自分の家のマスターキーのようなものを自分以外の誰かに預けるといったことは難しい。

もちろん、このような状況は今となっては昔のこととなっている。SNSをはじめ、個人情報を必要とするWebサービスが人気を集め、徐々にではあるが、ユーザー認証を求めるサービスに慣れてきた。

そして冒頭の問題が発生するに至る。複数のソーシャルメディアを使っていると、複数のWebサイトで同じようなプロフィールやユーザーIDとパスワードのペアを登録しなければならないのだ。もちろん技術は進歩するので、それらを解決する仕組みが登場している。最近よく聞くのはOpenIDだ。このIDを持っていれば、対応するWebサービスをすぐに使えるようになる。

よく分からないのは、OpenIDの取得方法だろう。さまざまなインターネット事業者が発行しているので、どこでとればいいのか混乱することだ。Yahoo!やmixiもOpenIDを発行しているし、日本だったらOpenID.ne.jpも発行している。そして、FacebookもOpenID発行事業者になるというのだ。ますます混乱する。

で、FacebookがOpenIDを発行するからといって、何が便利になるかというと、FacebookのユーザーIDで他のWebサイトにアクセスできるくらいだ。他で発行したOpenIDでFacebookの会員になることはできない。実は、Yahoo!なんかもそんな感じで、自社のIDで他社のサービスを使えるようにはするけれど、自分のところは自分のIDしか受け付けないというねじれた運用になっている。これでは、シングルサインオンを実現できない。

Openという魔法の言葉を聞くと、夢の世界が広がるようなイメージがある。OpenIDはオープンのようでオープンではないのが困るのだ。いっそのこと、すべてのWebサービスがFacebookのユーザーIDでログインできるようになった方がすっきりするかもしれない。プロファイル情報もFacebookの登録情報を使えばいいのだし。まあ、これはFacebookの独占につながるので、競争がなくなるなどの弊害がある。

うまくいかないものである。かつては、Microsoftも.NET Passportで世界統一を目指したが成功しなかった。これをFacebookができるのかというと難しいだろう。ただし、FacebookにはFacebook Connectというサービス間を結び付ける仕組みがある。同様にGoogleもFriends Connectという技術でサービスを結び付けることができる。

なんとなくではあるが、Facebook ConnectとFriends Connectが連携すれば、ほぼ世界中をカバーできるのではないかと思うのだ。実現する可能性は低いのだろうけど。

支離滅裂ではあるが、インターネットの世界には、ユーザー認証を統一する仕組みがないのという解けない問題があるのだ。

posted by やすお at 05:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | Facebook | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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