2008年12月24日

ネットが息苦しくなってきた


人間には他人とつながりたいという欲求があるそうだ。mixiなどのSNSが人々に受け入れられているのは、リアルであれネットだけであれ、他人とつながっている安心感を得られるからだろう。しかし、必要以上につながりを求めていると、居心地がいい空間が、とても息苦しい空間になってしまう。インターネットという無限の広さを持つサイバー空間が一転して狭苦しい空間に感じられてしまうのだ。

日経メディアラボが発表したメディア予測によると、2009年のインターネットは「息抜きの場なのに息苦しい」ものになるという。この感覚、分かるような気がする。すでに「mixi疲れ」という言葉があるように、たくさんの人とコミュニケーションできる環境を持ちながら、そのコミュニケーション自体が苦痛になっていく場合がある。mixiには足あと機能があり、自分のプロフィールや日記を閲覧したユーザーが分かるようになっている。この機能をうれしいと思う人が大勢いるのは確かだ。でもそれが「あの人が見てくれたのだから、私も足あとをつけなくては」だったり、「日記にコメントを書いてくれたから、私もコメントを返さなきゃ」とプレッシャーに感じてしまう人も少なからず存在する。日経メディアラボの予測は、後者のようなネットでのコミュニケーションにプレッシャーを感じている人が増えるという予想だと思う。

2008年はソーシャル系のサービスが乱立した。どのWebサービスも他人とつながる機能を提供した。私もたくさんのサービスを試している。ソーシャルグラフも大きくなる一方だ。mixiでのつながり、MySpaceでのつながり、Facebookでのつながり、Twitterでのつながり、 LinkedInでのつながり、ブログでのつながり...。各Webサービスごとにソーシャルグラフは異なる。もちろん一部は重なっているが、1つのサービスだけでしかつながっていない友人は多い。

ただでさえ忙しい現代人である。ソーシャルサービスごとに自分を使い分けてコミュニケーションできる器用な人はどれくらいいるのだろうか。時間に追われていると、「コミュニケーションできる」から「コミュニケーションしなければ」という状態に変化しやすい。「しなければ」になってしまうと、楽しいコミュニケーションが苦しいものになってしまう。私も少なからず、各サービスを利用することが苦痛になっていたことがあった。今はその苦しみを超えて、適度に付き合えるようになったと思う。

楽しいが苦痛になったとき、どう解決するか。それは、コミュニケーションを義務と考えないこと。自分を納得させなければならないので困難ではあるが、私が知っている解決方法はこれくらいしかない。返事ができなかったり、日記を更新できない事が気にならないように開き直るしかない。他人を思いやる心が強い人ほど開き直れないだろうけどね。

私には、あるSNSでいつもコメントを書き込んでもらっている人がいる。その人にお会いしたときに「すいません。コメントを返せなくて...」と言ったところ、「勝手にやってるだけだから気にしないでいいよ。自分のペースでやればいいんだから」と言ってもらえました。自分のペースを見つけることが、ソーシャルメディアを楽しめるようになる王道かもしれない。


◎2009年のメディア予測――ネット空間、「息抜きの場」なのに息苦しい
http://nikkeimedialab.jp/blog/2008/12/post.html

posted by やすお at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソーシャルメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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