2008年11月26日

世界はフラットになりつつあるが、日本人には言葉の壁がある


「デジタルネイティブ」というNHKの番組で感じたこともあって、今さらながら「フラット化する世界」を読んでいる。NHKスペシャル「デジタルネイティブ」では、インターネット、特にSNSを活用して世界中とつながり、コラボレートする姿が報道された。これを見て、「フラット化する世界じゃん」とテレビに突っ込みを入れたのは、私だけではないだろう。

デジタルネイティブは特別な存在ではない」というエントリでも触れたが、世界がフラットかする流れは必然なのだろう。ということで、まだ読んでいなかった本「フラット化する世界 [増補改訂版] (上)」を入手して、漠然としたイメージしか持っていなかった"フラット化する世界"について調べてみた。まだ、上巻の半分くらいしか読んでいないので、結論を出すのは早いのだが、ここまでで感じたことを記録しておこうと思う。

本書では、インターネットの登場により、米国の仕事がインドにアウトソースされる例などを紹介していた。通信インフラが整うことで、地理的な壁を取っ払い、生産性(投資効果)が高い場所の人に仕事を依頼できるようになった。おおざっぱに言うと、フラット化とはこのようなイメージだ。少なくとも私が読んだ範囲では。

さて、地理的な壁を取っ払うことには何も問題ないし、米国内で処理していた仕事をアウトソースすることについても何も問題ない。ただ、このような環境を構築できたのは、世界の標準語が英語だからできたのではないかと感じた。同様な環境を日本で構築できるだろうか。自分の仕事をインドや中国にアウトソースできるのだろうか。中国の大連では日本企業から依頼されたデータ入力作業を行う人がたくさんいると聞いている。大連には日本語を話せる人も多くいるそうだ。

しかし、日本語でやりとりできるところはこれから増えるのだろうか。どう考えても、英語圏から依頼される仕事と、日本語で依頼される仕事では、英語圏の仕事の方が多いだろう。だとすると、これからアウトソーシングの案件が増え続けると、日本語よりも英語の案件を優先するようになるのではないだろうか。インドや中国の人口が多いといっても限りがある。インドや中国で人の手当てが難しくなったとき、日本向けのアウトソーシング案件は破綻してしまうのではないか、日本のビジネスが回らなくなってしまうのではないかと思ってしまう。

結局、日本は言葉の壁に阻まれてフラット化する世界のメリットを享受できないのではないかと思ってしまった。NHKスペシャル「デジタルネイティブ」に登場した日本人も、やはり英語でコミュニケーションができる人だった。距離の壁はインターネットで解決できたかもしれない、しかし、言葉の壁はまだある。グーグルなどは世界中の知恵を整理することがミッションなので、翻訳機能を提供してはいるが、言葉の壁を取っ払うまでは機能していない。言葉の壁を破壊しない限り、本当のフラット化する世界はやってこないと思う。

結局、自分が英語でコミュニケーションできるようになれば問題ないんだけどね。少しずつ頑張ってはいますが、なかなか上達しないですね。「フラット化する世界」の下巻を読み終わったら、また感想をアップします。

posted by やすお at 01:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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