2008年07月17日

検索エンジンがサービスの質を上げるかもしれない2つの事例

検索技術を活用してさらに便利なサービスにする。このような動きは珍しくないが、検索技術にまつわる動きが2件あったので、メモとしてエントリを書きます。


ここで検索技術といっても、最近のトレンドは、キーワード検索だけではない。キーワードとの関連性や行動ターゲティング、テキストマイニング、レコメンドなども範疇に入る。

はてなはプリファードインフラストラクチャー(PFI)が持っている関連性検索を重視しているようだ。提携の成果として、はてなブックマーク「関連エントリー表示機能」をリリースしている。ブックマークした記事のエントリページに関連エントリが表示されるようになる。PFIが持っている類似情報抽出エンジンが元になっている機能だ。検索技術をレコメンドに応用した典型的な例である。

一方、Twitterは単純なキーワード検索が欲しかっただけかも。これまでなかった機能なので、公式の検索機能が登場するのはいいことだと思う。検索の実行も速いし、翻訳機能もある。余談だが、自分のつぶやきを英語にしてみると面白い。自由な形態の発言を翻訳するのは難しいと思うが、よくやっていると思う。グーグルの翻訳エンジンを使っているみたいですが、こんなに柔軟に翻訳することに驚きました。

残念なのは、2008年7月17日現在、Twitter本体に完全に組み込まれていないこと。トップページに検索ページへのリンクがない。まあ、すぐにリンク設定されると思いますが。"関連つぶやき"みたいなものを抽出できれば面白いかもしれません。
posted by やすお at 06:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向
2008年07月16日

コンピュータは世界に5台だけでいいの?

IBM創業者のトーマス・J・ワトソンは「コンピュータは世界に5台くらいあれば十分だ」いう意味のことを言ったそうな。65年前の話しですが、クラウド・コンピューティングの世界を予言していたのかもしれません。だったら、5台と言わずに、「5クラウド」とか「5仮想サーバー」とか、せめて「5クラスタ」などの表現にしていたら、すごい予言ということになったのに。

もし「5台」ではなく、クラウドをにおわす別の表現にしていれば、クライアント・サーバー型の分散システムの時代をすっ飛ばして、クラウド・コンピューティングに移行していたかもしれません。そうなると、マイクロソフトのWindowsはこれほど使われなかったかもしれません。もしかすると、Webブラウザが現在のOSそのものになっているかもしれません。パソコンのスイッチを入れると、Netscapeが立ち上がる感じになっていたかもしれません。

コンピューティングの歴史は、集中→分散→集中を繰り返しています。この分散のところをマイクロソフトの時代と呼んでいいでしょう。最初の集中はIBMで、2回目の集中はグーグルということになります。もし、「コンピュータは世界に5クラウドくらいあれば十分」と表現していたならば、マイクロソフトの「分散」時代がなくなっていたわけです。もしかすると、グーグルという企業も登場せずに、ずっとIBMの時代が続いていたかもしれません。言葉というものは恐ろしいです。まさに歴史を変えてしまう力があります。

このクラウド・コンピューティングの世界は奥が深そうです。まだ始まったばかりということもありますが、改めてクラウドについて後日書いてみたいと思います。
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2008年07月15日

mixiは日本版Facebookになるか

mixiの会員が1500万人を超えたそうです。パソコン向けサイトの月間ページビュー(PV)が約54億PV、携帯電話向けサイトは約83億PVだそうです。単純にPVを合計して会員数で割ると、1会員あたりの月間PVが約913PV、1日あたりでも約30PVになります。アクティブユーザー率がどれくらいか分かりませんが、ものすごいPVですね。プレスリリースの中で、笠原 健治代表取締役社長は「このたび、『mixi』のユーザー数が1,500万人を超えたことは、『mixi』がコミュニケーション・インフラとして、より多くの方々の生活に深く関わるサービスとなってきたことを示しているのではないかと、大変うれしく思っております。」と述べています。

さて、そのmixiですが、やはり何か新しいものを打ち出していかないと飽きられるというのも分かっているのかもしれません。先日はmixiで音楽を聞ける「mixi radio」をリリースしました。先のプレスリリースで、笠原氏は「サードパーティーが、『mixi』の中で自由にアプリケーションを構築・運営できるようなプラットフォームを構築することで、引き続きユーザー数の拡大を目指していきたいと考えております。」とも述べています。単純に考えれば、Facebookのようなアプリケーションをmixiの中で動かせると考えていいでしょう。これにより、コミュニケーションインフラとしてのmixiをより強固にできるわけです。

mixiはOpenSocialへの参加を表明しています。OpenSocialとはGoogleが発表した「複数のソーシャルネットワークにアクセスできる初めての共通API」です。mixiがどのようのOpenSocialに対応するのか具体的なものはまだ何も出てきていませんが、もしかすると今回の表明がOpenSocial対応をきちんとやりますという意思表明なのかなとも思いました。
タグ:mixi OpenSocial
posted by やすお at 06:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | SNS一般
2008年07月13日

「あいつがやらなきゃ俺がやる」─。それがWeb2.0時代の流儀

Yahoo!内のごたごたもあり、ソーシャルブックマークサービスのdel.icio.usがなかなかバージョンアップしない。しびれを切らしてしまったのかどうかは分からないが、新しいサービスを作ってしまった人がいる。TechCrunchの記事「FavThumbsはDel.icio.usブックマークをクールに視覚化」で紹介されていた「Favthumbs」というサービスである。Del.icio.usに保管したブックマークを見栄えよく表示してくれる。Del.icio.usのユーザは一度試してみてはいかがだろうか。

最近のWebサービスは他のWebサービスと連携できるようにAPIを積極的に公開している。そのため、さまざまなWebサービスをマッシュアップした新しいWebサービスが登場している。今回の「Favthumbs」もその一種だといえる。

面白いのは、公開されたAPIを利用することで、本家サイトを越えるものを作れるということだ。これは、最初にAPIを公開しておけば、極論するとバージョンアップを他の人に委ねることができることを意味する。まさに、「誰もやらないのなら、俺がやる!」という気持ちが、Webサービスを進化させるわけだ。

逆にいえば、本家サイトは魅力的なサービスを提供し続けられなければ、他の人にサービスを乗っ取られる恐れもあるということ。こう書くとAPI公開をしない事業者が出てきそうだが、それはないだろう。API公開によるオープンなWebサービス開発の流れは止められそうもない。むしろAPIを公開しないWebサービスは、第三者に見向きもされなくなるのではないだろうか。Webサービス事業者にとっては、こちらの方が怖い。
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2008年07月12日

iPhoneを買わないことに決めた超個人的な3つの理由

昨日(2008年7月11日)は、iPhoneの一日だった。Twitter界隈の書き込みを見ても、朝から晩までiPhoneの話題で持ちきりだった。午後からは入手した人が、とりあえずTwitterにテスト書き込みなどをするなど、一日中盛り上がっていた。たくさんのブロガーが初日に並んで購入したらしく、iPhone関連のブログの数も半端ではない状態だ。日本だけではない。ワールドワイドでのお祭り騒ぎだ。

まあ、こんな大規模でしかも平和な祭りはそうそうないのだが、私は客観的な目で見ることができた。というのも、当面はiPhoneを買わないことに決めているからだ。ガジェットが嫌いなわけではない。アップルが嫌いなわけではない。iPhoneに魅力を感じないわけでもない。

でも、現時点では購入を見送った。その理由は思い切り個人的な理由だ。以下、その理由を説明する。

(1)ソフトバンクだから
私はNTTドコモの携帯電話を使っている。10年以上契約しているので、割引額も最高のところまで行っているのではないだろうか。しかも家族全員(といっても妻と2人だけだが)がNTTドコモユーザーである。慣れ親しんだものを変えるのは難しい。ソフトバンクにキャリアを変えるのは面倒だと思っている。

番号ポータビリティ(MNP)があるからキャリアを変えてもそれほど影響がないように思える。一番大きなのはメールアドレスが変わってしまうことだ。これもアドレス帳に登録している人に一括で通知するサービスはある。だが、個人的な理由でメールアドレスを変更するのは面倒なのだ。私の会社では、大地震などが発生したときのために、非常用連絡先として携帯電話のメールアドレスを会社に登録している。携帯電話のメールアドレスを変えると、会社で変更手続きをしなくてはならない。それが面倒なのだ。メールアドレスが変わらないのであればOKなのだが、ソフトバンクの携帯電話で「docomo.ne.jp」のドメインを使うのはありえないだろう。とうことで、キャリアを変更することに二の足を踏んでいるのだ。

(2)片手で操作できない

iPhoneに限らずスマートフォン全体に言えることだが、片手で操作できないのはつらい。通常の携帯電話であれば片手で操作できるので、さっと取り出してメールをチェックしたり、iモードサイトにアクセスしたりできる。文字の入力だって片手でOKだ。iPhoneのようなスマートフォンは両手で操作することを前提としている。これでは、満員電車などで片手があいていても何もできない。両手がふさがっているのと同じ状況に陥る。都市部の通勤・通学ラッシュでiPhoneを使えなくなってしまう。片手さえあいていれば操作ができる携帯電話は通勤・通学のお供として最適なのだ。それが奪われるのなら、普通の携帯電話でいいのだ。

(3)やはり中途半端

片手で操作できないとも関係してくるのだが、もし両手で操作できる環境が常に確保されている状況にあるとしよう。その場合、せっかく両手を使えるのだったら、スマートフォンよりノートパソコンを使いたくならないだろうか。インテルのAtomを搭載した超小型で低価格のパソコンは、市場で一定の支持を得られている。本格的にメールやWebサイトを利用するのなら、パソコンの方が10倍くらい便利だ。超小型・低価格PCとiPhoneの価格はそれほど変わらない場合もある。冷静に考えればiPhoneよりも超小型パソコンを使うのが合理的である。そう、実は私が欲しいのは超小型パソコンなのである。でも、我が家の財政的な理由で購入できないだけなのだ。さっと使うのが目的なら、今の携帯電話で十分なのだ。

* * *

ここまで、かなり個人的な理由であるが、iPhoneを買わない理由を説明した。逆にいうと、これらを解決できれば、iPhoneを購入するかもしれない。

ガジェットとしての魅力は高い。持っているだけでしばらく自慢ができるし、話題の中心になることができる。もしかしたら合コンでもてるようになるかもしれない。たくさんの人がiPhoneに群がる気持ちは分かる。ただし、私はもう合コンでもてる必要もないし、持ち物で自慢する趣味はないので、いくら人を魅了するガジェットであっても、私にはあまり関係ない。

もちろん、iPhoneはこれからもっと進化するだろう。4Gや5Gの携帯電話を普通に使う時代が来たとき、iPhoneはどのようなガジェットになっているのだろうか。ものすごいイノベーションが起きていて、ものすごく使いやすくものになっているかもしれない。私をとりまく環境も変化しているかもしれない。会社に携帯電話のメールアドレスの変更を届け出なくてもよくなているかもしれない。そのとき私はモバイル機器として何を選んでいるのだろうか。想像つかないが、なんだか楽しみである。
タグ:iPhone
posted by やすお at 02:15 | Comment(0) | TrackBack(1) | IT業界動向
2008年07月11日

mixiよ、お前もか --- SNSと音楽は相性がいい?

日本で最大のSNSであるmixiで、音楽を聴ける「mixi radio」が2008年7月9日にスタートした。まさにWebラジオ。無料で音楽を聴くことができる。有料で友達に楽曲を送れるなどさまざまな機能がある。

確かに、SNSと音楽は相性がいい。音楽やアーティストの好みでコミュニティを形成するのはよくあることだ。Last.fmのように音楽に特化したSNSもあるくらいだ。ちょっと前までは世界最大のSNSと表現されていたMySpace(マイスペース)も音楽を中心としたSNSだ。アーティストのプロモーションの場としてよく使われている。好きなアーティストがいる人や、特定のジャンルのアーティストを探している人には役に立つし、ファン同士のつながりもできる。Facebookに世界最大のSNSの座を奪われはしたものの、音楽を中心としたコミュニティを構築する独特の方針は健在である。

それに、SNSは滞在時間が長くなるサービスなので、利用している間に音楽でも聞こうかと考えるのもめずらしいことではない。私もマイスペースでつながっているアーティストの曲を流しながら、mixiやFacebookを使っていることがある。FacebookにはiLikeというアプリケーションがあり、たまにiLikeで設定したアーティストの楽曲をFacebookで流しながら、ブログを読んだりもする。

mixiは音楽を聞かせることで会員の滞在時間をより長くするのを狙っているのだろう。滞在時間が長くなることで、広告の露出時間が長くなる。より高い広告料金を取れる、といったシナリオだろうか。もちろん、新コンテンツを発表することで、新規会員の増加も狙っているだろう。

mixiはマイスペースの方向へと向かうのだろうか。

実は、mixi radioを流しながら、この原稿を書いている。いい感じだ。ただし、個人的にはmixiで音楽を流すのはあまり賛成しない。それは、音楽色が強くなってしまうことにより、元から持っているmixiの良さが失われるかもしれないからだ。

mixiの強みは日記とコミュニティだと思う。いい意味でも悪い意味でも、とても日本的なSNSであるmixiは、人とのつながりを重要視し、知り合いに対するコミュニケーションという形で日記を書く。趣味が合う人同士で集まってコミュニティを形成し、そこで情報交換を行う。閉鎖的なムラ社会と言ってもいいかもしれないが、それが強みであり、CGMを支える環境だと思う。

音楽でつながるサービスは他にあるので、mixiにはもっと別の分野を狙ってほしかった。日記以外のCGMの真髄に触れるようなものがいい。それが何かというアイデアは私にはないが、せっかく日記を書きやすい雰囲気を出しているSNSであるので、その強みを最大限生かして欲しい。中小のSNSでは、「誰も日記を書かないので盛り上がらない」という声を聞いたことがある。mixiでは毎日大量の日記が公開されている。その資産でマネタイズするのがベストだろう。

怖いのは、ユーザーが書く日記だけでは収入が増えないことだろう。もしかして、音楽サービスを始めたのは、日記だけでは行き詰っているのを解決するためかもしれない。可能性は小さくないが、機能を拡張しすぎるとmixiのコンセプトが分かりにくくなることも少なくない。

mixiは今年が正念場なのかもしれない。やりようはある気はするのだが。
タグ:Webラジオ mixi
posted by やすお at 05:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | SNS一般
2008年07月10日

へこたれないTwitterユーザー

毎日のように調子が悪くなるTwitter。メンテナンスで止まっている時間も短くはないのだが、いったい何をメンテナンスしたのだろうと不思議に思うくらい稼働率が低い。当然、そんなTwitterを見限って、別のミニブログサービスに乗り換える人も出てくるのだが、大半の人はTwitterにとどまったままだ。私を含めてTwitterを使い続ける理由は何なのだろうか。

そもそもTwitterは140文字以内のつぶやきを投稿するだけのサービスだ。「何が面白いの?」と疑問に思う人は多いだろう。確かに不思議だ。でも、やってみると分かる。これは面白いのだ。

誰だって、つまらないことを思いついて誰かに話したくてしょうがなくなったことはあるだろう。仕事中に隣の席の人に、くだらないことを話すためだけに声をかけるのははばかられる。そんな時はTwitterに書き込めばいい。話したことで自分はスッキリするし、どこの誰かは分からないが、確実に誰かに聞いてもらえる。うまくすると、書き込みに対してレスがくることもある。そうなると、聞いてもらえた感がいっそう高まり、Twitterに対する満足度が上がる。このような書き込みを続けているうちに、ほとんどTwitter中毒と言ってもいいくらいにはまっていく。

つぶやきの一種に独り言がある。日ごろから独り言をいう癖がある人はいないだろうか。その独り言をリアルに言葉として話していると、結構周りの人に迷惑をかける。声に出す代わりにTwitterに書き込んで独り言の代わりにする。また、「王様の耳はロバの耳」ではないが、日ごろ言えないことをTwitterに書き込むことでストレス解消にする。こんな使い方もあるだろう。

Twitterを楽しく感じるのは、ストレスが解消できるからかもしれない。ちょっとした不平や不満、言いたいことを自由に言えない環境、これらはほんの少しずつだが、ストレスをためていく。しかも自分は気が付かないうちに。そんなストレスを少しずつ解消できるのがTwitterなのかもしれない。自分がすっきりすることで快感を得られる。そうなればTwitterから離れることはできなくなる。結局は中毒症状である。

快感を得るだけならTwitter以外のほかのサービスでも可能である。Twitterにみながとどまっているのは、これはユーザー数が多いからだろう。聞いて欲しいものがある時に、聞いてくれる人がいる。ユーザー数が多いと、返信も多くなるので、余計に聞いてもらえた感が高まる。

結局、人はみなさびしんぼうなのかもしれないな。

最初はTwitter以外のサービスの紹介をしようと思ったのだが、Twitterにはまる理由を書いただけになってしまった。機会があれば、FriendFeedやPlurkなどのサービスや、複数のミニブログを活用するためのツールを紹介しようと思う。
posted by やすお at 06:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | Twitterなどミニグログ
2008年07月09日

My Yahoo!(英語版)がリニューアル、競合はiGoogle?それともFacebook?

英語版のMy Yahoo!がリニューアルした。以前から新しい画面を使うことができたのだが、すべてのユーザーが新画面を利用できるようになった。新画面では、GmailやFacebookなどYahoo!以外のアプリケーション(モジュール)もMy Yahoo!に表示させることができる。情報ポータルからアプリケーションポータルへの移行を狙っているのだろうか。

TechCrunchの記事「My Yahoo、新たなインタフェース採用でiGoogleの追撃をかわせるか」によると、My Yahoo!のユーザーは減少しつつあるとのこと。てこ入れ策として今回の新画面をユーザー全員にリリースし、外部のアプリケーションを組み入れるオープン戦略をとるのだろう。

さて、新画面の印象であるが、ぱっと見たときは「Netvibesに似ているなあ」と感じた。ただし、少し使っているうちに、「これはFacebookと同じじゃないか」と思えてきた。左側にはYahoo!のサービスメニューが並び、右側には2列のコンテンツエリアがある。現在のFacebookも左側にはインストールしたアプリケーションメニューが並び、右側には2列でコンテンツエリアがある。「戦略も似ていれば、画面も同じか?」と思ったが、まあ今のところ、これが最善の策なのだろう。

先ほど紹介したTechCrunchの記事では、My Yahoo!から離れていったユーザーはFacebookに行ってしまったのではないかと推測している。確かに、Facebookの方が使えるアプリケーションが多いので、自分のポータルとして使うのに申し分ない。おまけ(正確にはおまけではなくメインの機能である)に、友人とのつながりも構築できる。ユーザーがFacebookに移行するのは無理もないことだ。

このようなスタートページは、NetvibesやPageFlakesなどの専業会社、Yahoo!やGoogleなどの旧来のポータルサービスを提供する会社、そしてFacebookやMixiのSNSの3分野でユーザーの取り合いが起こるだろう。個人が欲しい情報は当然ながら一人ひとり異なる。なので、スタートページで覇者となるには、よりオープンな仕様で、どんなコンテンツ/Webサービスを取り込めるようになっていることが最低条件だろう。もちろん勝負がつくのはまだ先の話。それまで、我々はいろんなサービスを吟味しようではないか。
posted by やすお at 10:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT業界動向
2008年07月08日

「ウェブを変える10の破壊的トレンド」を読んでのまとめ

ウェブを変える10の破壊的トレンド」という本に出会い、あまりにも私が書きたかったことを解説しているのに衝撃を覚えました。だったら、いっそのこと本書をベースにして私なりの考え方をブログに書いていくと面白いのではないかと思い、今回のような書き方をしました。著者の渡辺弘美氏と異なる主張をしているところもあります。書籍とブログを読み比べていただければ、面白いかもしれません。

最初は3回くらいでまとめようと思っていたのですが、始めてみると言いたいことはどんどん膨らんできて、とうとうほぼ1章につき1つのエントリを書いてしまいました。本書で取り上げているリンク集も(個人的に)作成しておきたかったので、ばらばらに書いていたエントリを参照しやすいように下記にまとめました。ご参考まで。

第1回:今を破壊するものは何か
第2回:「FREE」が変えるコンテンツ流通
第3回:クラウドソーシングはネット時代の民主主義か
第4回:ネットで相手の息遣いを感じる方法
第5回:現在はWeb中心ですが、将来は分かりませんよ
第6回:仮想世界とユーザーインタフェース
「第6回:仮想世界とユーザーインタフェース」の続き(記載Webサイト一覧)
第7回:ビデオはイノベーションの種になる?
第8回:検索でおもてなし
第9回:コンピュータに意味を理解してもらうセマンティック技術


また、エピローグで参考文献と参考Webサイトを紹介してますので、ここにもリンクを記載しておきます。Webサイトは英語のものがほとんどですが、Webのトレンドをつかむのに非常に役立つと思います。



最後に、著者である渡辺弘美さんのブログ「破壊的トレンド」へのリンクを記載し、すばらしい書籍に出会えたことへの感謝の意とさせていただきます。
http://hiroyoshi.wordpress.com/
posted by やすお at 00:16 | Comment(1) | TrackBack(0) | IT業界動向
2008年07月05日

第9回:コンピュータに意味を理解してもらうセマンティック技術− 「ウェブを変える10の破壊的トレンド」を読んで

前回の「検索でおもてなし− 「ウェブを変える10の破壊的トレンド」を読んで」というエントリでは検索技術が次世代Webサービスで重要な役割を果たすと書いた。今回は第10章の「Semantic Technology[セマンティック・テクノロジー]意味を理解し始める時代へ」をネタにブログを書いてみようと思う。

セマンティック技術とは、情報の意味や関連性をコンピュータに理解させた上で、何らかの情報処理をコンピュータにさせる技術である。「何のことやら?」と疑問に思うのは自然なこと。セマンティック技術を使うと、自分が閲覧しているWebページが音楽に関することなのか、IT技術に関することなのか、きちんと理解させた上で、音楽だったら自分の好みとを照らし合わせて、関連するアーティストを提示したりできる。今でもLast.fmで実現できていそうな機能だが、セマンティック技術を活用すると、他のWebサイトにある情報を関連付けて、ユーザーに適したアーティスト提示できるようになる。これでもまだ分かりにくい。

本書によると、セマンティック技術はそれほど新しいコンセプトではないらしい。ただ、セマンティック技術を実装したサービスがまだまだ少ないのも事実。紹介しているサービスの数も少ない。

現在はWeb2.0の時代といえる。セマンティック技術は次の「Web3.0」で主役となるテクノロジーになるだろう。これまでは、情報は情報として単独で存在していた。今でもWebのハイパーリンクにより、文書間のつながりは構築できる。ただし、ハイパーリンクでは情報の関連まで表現できない。これをセマンティック技術で補うと考えていいだろう。

SNSで人と人のつながりをソーシャルグラフというもので表現できるようにはなってきた。これは想像だが、セマンティック技術を活用すると、人と人とのつながりを、恋人同士なのか、会社の同僚なのか、親戚なのか、それらを踏まえた上で適切な情報をソーシャルグラフ内に流せるようになるのではないだろうか。

分かりやすく言うと、「空気を読むSNS」が実現するかもしれない。mixiにしろFacebookにしろ、人と人のつながりは均一なものである。遊び友達や趣味の仲間もいれば会社の同僚もいる、もしかしたら取引先の人もいることだってあるだろう。自分の趣味の情報を入手するのに、取引先が興味を持っているWebサイトの情報は不要である。趣味の仲間で共有している情報から、さらに新しい何かを引き出せれば、それが本人にとって本当に有益なリコメンデーションになる。現在のリコメンデーションは「空気を読まない」ので、自分に関連した人の情報はすべて有益であると判断することがある。これをセマンティック技術で排除して、より適切な情報を簡単に得られるようにするわけである。

ただ、セマンティック技術はもっと深い意味があるテクノロジーだと思う。私の不勉強で中途半端な説明になってしまって申し訳ない。セマンティックテクノロジーは次世代のWebを考える上で避けて通れないものだと感じている。もっと調べた上で、分かったことをこのブログで紹介していこうと思う。

以下、第10章で取り上げられたWebサイトのリンクです。ご参考まで。

posted by やすお at 07:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソーシャルグラフ